Beat46・WEBドラム教室[19-11]

【バスドラムのダブルアクション01-11】


 では、前号のフレーズに関連して、「1拍半フレーズ」について解説します。
 譜面を見てください。(前号の譜面も、比較のためにご覧下さい。)
 1拍半フレーズをわかりやすくするために、簡単な例を挙げてみました。
これは、8ビートのリズムパターンをちょっといじった形ですが、よく使われるパターンです。
ハイハット(もしくはライドシンバル)の8分音符の刻みをキープしながら、「スネア、キック、キック、スネア、キック、キック」と2回繰り返し、最後は「スネア、キック」と1打づつ、という形ですね。
口で言うと「タドドタドドタド」という感じです。
8分音符よりも細かい音符はありませんから、カタカナ1文字=8分音符1つととらえ、全部で8個=4拍=1小節分。
 一方、フレーズの一塊は「タドド」の部分で、8分音符3つ分、つまり、1.5拍分=1拍半分で、これも1拍半フレーズと言えるわけです。
前号で述べた、「テンポや音符が変わったような錯覚」がなぜ起きるか? というと、8分音符は1拍(=4分音符)を2等分したものであり、16分音符は1拍を4等分したものですね? そして、1拍=4分音符が4つで1小節。
つまり、使う音符(8分音符や16分音符)も、そして1拍=4分音符も、2つないし4つで区切られていて、その区切り方が聴いていて一番わかりやすいわけです。
 ところが、1拍半というのは、8分音符3つで区切ったフレーズを繰り返すので、おや? という錯覚を生むことが出来るわけです。聴いている方は、わかりやすいところで区切ろうとしますから、普段は4分音符=1拍=8分音符2つ分、の区切りでリズムを取ろうとします。
そこに1拍半が使われると、区切りが変わった!?=テンポが変わった!? or 音符が変わった!? となるわけですね。
 しかし実際はテンポも、操る音符も変わってはいません。
1小節=4拍=(8分音符が)2+2+2+2、という流れが、(同)3+3+2、に変化する、ということです。
1小節に8分音符は8つですから、3つづつに区切った1拍半フレーズを使えば、当然割り切れませんね? 故に、4拍目は普通の区切りに戻るわけです。
 あくまでも、錯覚を起こすのはリスナーのみであって、演奏する本人は、拍をきっちり捉えながら演奏しなくてはなりません。
1拍半であっても、「拍ごとの動きを捉えながら使う。」ということです。

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2014年07月26日発行第526号掲載


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