Beat46・WEBドラム教室[19-05]

【バスドラムのダブルアクション01-05】


 前号の続きです。
 ダブルアクションにおいて、1打目を軽くキックする、ということですが、これを、足先だけでなく、脚の付け根、つまり太ももの付け根から引き上げ、ヒザとカカトの上下を伴って軽くキックする、という形でが望ましい、ということでしたね。
 一般的に、足先だけの蹴りの力は、日常生活を送る範囲内の、例えば歩行する、などの行為である程度強化されて行きます。
バスドラムの通常のキックにおいても、ヒザ、カカトの上下はあまりないのに、音はしっかり出ている、という人も割と居ます。
足先中心のキックであっても、基本的には地面に向かって下向きに力が加わるし、足全体の筋肉も多少は使うからですね。
ただ、その足先の強さにもやはり個人差はあるし、脚力があまり強くなければ、ヒザとカカトの上下を十分に伴った、太ももの付け根から動かす形で補うべきです。また、音符のタイミングをはかる意味で、ヒザ、カカトの上下を使った方がいいし、そのほうが確実に2打目を強く打てることにもなる。
 太ももや足の付け根は、日常の生活ではなかなか強化出来ない部分です。
陸上の短距離の走り方が、この部分をよく使う形でしょう。
スピードを上げるためによく「モモを上げろ!」と言われます。
モモを上げるのに、付け根の筋肉は使うし、太ももの筋肉でもって自分の足のヒザから下を持ち上げる形です。
「短距離走って鍛えろ。」とは言えませんが、ヒザ、カカトの上下を意識したキックの繰り返しで強くしていくしかないですね。
「走るぞ!」という人は、どうぞ頑張ってください(笑)。
 ダブルアクションにおける、この一打目の足の動きは、オープン奏法に等しい動きです。
オープン奏法とは、ビーターが打面に当たった時、打面でビーターを止めずにバウンドさせる奏法です。
普段からオープン奏法でキックをしている人の方が、ダブルアクションにおける一打目のコントロールは容易いでしょう。
通常のオープン奏法の時と比べて、キックの瞬間の足先の踏ん張り、蹴りの力をセーブすればいいわけですね。
 普段ビーターを打面で止めるキックの仕方を行っている人が、いきなりオープン奏法に切り替えるのは難しいので、ダブルアクションの一打目の時だけ、キックの強さをセーブして、ビーターをバウンドさせる、という動きを意識してやってみてください。

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2014年06月14日発行第520号掲載


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