Beat46・WEBドラム教室[19-04]

【バスドラムのダブルアクション01-04】


 前号の最後に述べた、ダブルアクションのポイント、「1打目よりも2打目の音量を大きく。」ということについて解説していきたいと思います。
 特に譜面上で指定がない、とか、誰かの曲をコピーする時に、2打共同じ音量に聞こえる、という場合でも、この「1打目よりも2打目を大きく。」ということを意識して演奏をするべきです。
そう、「意識する。」ということが大切なんです。
 楽器の演奏は、連続して音を出す場合、同じ音量で鳴らそうと思うと、後ろの音ほど音量が小さくなりやすい。
特にドラムは、打面の反発が大きいので、その反発に耐えながら連続した動きをすると、だんだんスティックを振る勢いやキックの勢いが減衰しやすい、ということです。
ですから、「1打目よりも2打目を大きく」鳴らす「つもり」で演奏して初めて、結果的に2つの音の音量が揃う、と考えるべきなのです。
 ダブルアクションにおいて、そのためにどうするかというと、まず1打目をキックするとき、ビーターが打面に当たる瞬間の、足先に込める力を極力少なくします。
こうすることで、1打目の音量は必然的に抑えられ、またビーターを素早く、打面に当たった反発を利用して戻すことが出来、さらには、ペダルに付いているバネの、ビーターを戻そうとする力も加えて利用することが出来ます。
その勢いを殺してしまわぬように、素早くヒザとカカトを引き上げる、ということ。
ヒザとカカトを引き上げずに、足先だけを上に上げれば、確かに簡単にビーターは戻せますが、そうすると、次の2打目で音量を増すことが困難になります。
というより、1打目と同じ音量が出しにくい、むしろ小さくなってしまう可能性が高い、ということです。
「つもり」ではなく、本当に1打目より大きく、となれば尚更やりにくくなるでしょう。
 1打目は、ビーターを軽く打面に当てて音を出す、という結論なわけですが、結構これがコントロールしにくいはずです。
軽く、とは言っても、スピードも必要だし、ビーターにスピードをつけようとすれば、打面に当たる瞬間にどうしても足先に力を込めてしまうし、力を入れまいとすると、今度はバネの強さとビーターの重さに負けてしまって、音が鳴らない、というようになってしまいます。
ですから1打目もある程度の音量は出てしまう。ですから、1打目よりも大きく2打目を鳴らすつもりで臨まなければ、結果的にしっかりした2つの音は出せない、ということですね。
 次回に続きます。

Copyright (C) 2006 Beat46 All rights reserved.


2014年06月07日発行第519号掲載


[→]次のページ[19-05]【バスドラムのダブルアクション01-05】

[←]前のページに戻る

【バスドラムのダブルアクション・メニュー】

[⇔]WEBドラム教室メニュー


Copyright (C) 2006 Beat46 All rights reserved.
Beat46ドラム教室