Beat46・WEBドラム教室[18-02]

【シンコペーション01-02】


 さて、それではシンコペーションに於ける、テンポキープのポイントを述べて行きます。
テンポを狂いにくくするために、「プレーヤー側の心理」という部分に着目すれば、おのずと答えは出て来ます。
 譜面を見て下さい(前回のものと同じです)。
 このパターンで言えば、プレーヤーとしては、3拍目アタマを「叩きたい」わけです。
でも、叩いてはいけない。ではどうするか? 
「叩いたつもりになれば良い。」ということです。
 具体的には、2拍目ウラでクラッシュシンバルを叩いたら(バスドラムも同時にキック)、3拍目アタマで「ウッ」と口で言って、タイミングを図る、ということ。
そうすることで、次の3拍目ウラのハイハット(ライドシンバル)とバスドラムのキックのタイミングが的確に入りやすい。
つまりは、「楽器の音として出さない形で、何かしらの動きをつける。」ということ。
口で「ウッ」というのも、立派な「動き」です。
 或は、カラふみ=ハイハットスタンドに乗せている足のカカトで拍のアタマで、フットボードを打つ(踏む)、ということでもいいでしょう。
 お気づきの方も居ると思いますが、今回のパターンは、過去に紹介した、「エイトビートのバリエーション04-01、02」と基本は同じであり、「2拍目ウラでクラッシュシンバルを打ち、3拍目では何も音を出さない。」というところが異なる点です。
(「エイトビートのバリエーション04-01、02」も再度お読みください。HPのWEBドラム教室にもアップ済みです)
 クラッシュシンバルは、音が強く、長く伸びますから、プレーヤー自身も、つい、この音に意識を奪われがちです。
ですから、「エイトビートのバリエーション04-01、02」の時以上に、明確に「ウッ」と言わなければなりません。
大声で言うのではなく、歯切れよく発声して、わずかに、素早く頷くように首を動かせば良いでしょう。
 「楽器の音として鳴らない形での動き」を使う、ということでは、これまでにも述べたことはありましたし、シンコペーションの場合は、「音の変化に依って区切らず、拍ごとに認識する。」ということも関わって来る。
 これは、16ビートのフィルイン01-11、12でも述べましたね? 
拍ごとに認識する、とは言うまでもなく、しっかり拍のアタマを捉えているということであり、捉えるとはすなはち、音を出さない場合は、「出したに等しい動き」=「楽器の音として鳴らない形での動き」でタイミングを掴む、ということです。

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2012年12月08日発行第441号掲載


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