Beat46・WEBドラム教室[15-06]

【16ビートを叩く03-01】


 さて、今回は「16分音符を叩く02-03」からの続きとして、16ビートの新たなリズムパターンを紹介します。
(B.Dのキックが変わります)
このパターンは、前号までの「シンコペーション」の定義にも関わりがあります。
 譜面を見て下さい。
 1拍目は以前(02-03)の形と同じB.Dのキックですが、2拍目で、16分音符の4つ目のみをキックします。
ここがこのリズムパターンの最大のポイントです。
 4/4拍子の16ビートの演奏に於いて、実はこの「2拍目の16分音符4つ目にB.Dをキックする」形は非常に多く出て来ます。
そしてその場合、次の3拍目アタマにB.Dの音はないことが大半です。
ドラムが今回のようなリズムパターンでプレイする場合、他の楽器であるベースやギター、キーボード、ヴォーカルまでもが同じタイミングで音を出し、その音を、拍をまたいで伸ばすことも多い。
要するに、シンコペーションするわけです。
 また、シンコペーションはしなくとも、3拍目アタマで音を出さないことが多いわけです。
(もし、他の楽器が3拍目アタマに音をしっかり出すのであれば、ドラムのパターンも、それに沿ったものとなるでしょう)
もちろん、ドラムも同様に、B.Dのキックに合わせて、クラッシュシンバルを打ったり、ハイハットのオープンを使ったりしてシンコペーションする場合もありますが、たいていは、リズムにある程度の落ち着きを保たせるため、今回のパターンのように、B.Dだけで合わせ、ハイハットの刻みは、8分音符でキープ、つまり、3拍目アタマにハイハットの音だけを残す、という形をとります。
 注意点としては、2拍目の16分音符の4つ目のキックの音を、H.Hの刻みの音同士の「ど真ん中」に入れる。
まず、これが確実に出来ないといけません。そして、その直後の3拍目アタマのタイミングを強く意識することです。
「ウッ」と口で言ってもいいでしょう。
シンコペーションの解説で引用した「エイトビートのバリエーション04-01、02」の時以上に、3拍目のアタマを強く意識する必要があります。
 なぜなら、今回のB.Dのタイミングの方が、より3拍目アタマに近い、くっついている、という形だからです。
ハイハットを刻む動きが、B.Dにツラレる場合もあるでしょう。
 その対策としては、ハイハットを刻むスティックを180度振るくらい大きく振ります。
当然ながら、スローテンポからトライする、ということが必須となるでしょう。
 次回に続きます。

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2012年12月15日発行第442号掲載


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