Beat46・WEBドラム教室[18-01]

【シンコペーション01-01】


 さて、今回は「シンコペーション」について述べていきます。
 本来なら、16ビートの内容に入る前に解説をすべきだったかも知れませんが、この先に紹介する16ビートのリズムパターンのバリエーションに於いて、この「シンコペーション」の捉え方が必要になって来ますので、今のタイミングで解説をしようと思います。
内容的には、エイトビートに少し戻って解説します。
 譜面を見てください。
 このリズムパターンは、過去に既に紹介したものですが、一部分だけ違っています。
それは、2拍目ウラ(8分音符ウラ)で、クラッシュシンバルを打つ、という部分です。
言うまでもなく、クラッシュシンバルは、音が長く伸びます。
2拍目ウラで打ったシンバルの余韻が、3拍目アタマも通り越して伸びる。
そのシンバルを打ったスティック(通常、利き手の方)は、3拍目ウラで、バスドラムと共に、再びハイハット(乃至はライドシンバル)の刻みへ戻る、という形。
つまり、拍をまたいで、音を伸ばす演奏形態をシンコペーションと言います。
そして、「3拍目アタマでは何も叩かない(キックしない)」ということが最大のポイントであり(譜面上は3拍目アタマにシンバルの表記があるが、音自体はその前のクラッシュシンバルの音とつながっていると解釈します)、且つ、ここに落とし穴がある、ということです。
 落とし穴とは、このシンコペーションを行うことで、「テンポが狂いやすい」ということ。
シンコペーションは、演奏に、一種の緊張感や、スリリングな感覚をもたらす手段のひとつなわけで、音と音の間の「空間」を活かすものですから、そこでアタマに音を入れると効果がなくなります。
 今までに、様々なリズムパターンやフィルインを紹介しましたが、拍のアタマで音を出さないものはありませんでしたし、拍のウラでクラッシュシンバルを打っても、すぐ次の拍のアタマで必ず音を入れていましたね?
 シンコペーションでテンポが狂いやすい、ということの克服のための解説を次回に述べたいと思います。

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2012年12月01日発行第440号掲載


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