Beat46・WEBドラム教室[17-04]

【16ビートのノリ方-04-】


 16ビートのノリ方、として二、三、解説して来ましたが、理想の形を述べる前に、今までの解説の流れの段階をまとめておきましょう。

1.まず、「ツクツク」と16分音符を口で言いながらリズムパターンを演奏。
フィルインの時は、フィルインの形をそのまま口で言う、もしくは、音を出さない部分も弱い音(例えば「ウ」とか「ツ」など)で言いながら16分音符を並べて口で言う。

2.同じ強さで「ツクツク」というのでは不十分なので、各拍のアタマにアクセントを付ける。
つまり「ツクツク」の最初の「ツ」を強く言うか、「タクツク」などと言う。

 主に上記の2段階を述べて来ました。難易度としては1<2、つまり2の方が難しいでしょう。
演奏するリズムパターンやフィルインに寄っては、拍のアタマに音が無いもの、あるいは、あっても弱い音であるものもあり、拍のアタマにあたる部分を強く言いながら、実際にはそこに音は入れない、入れたとしても弱くする、というのは難しい。
また、口で言う16分音符の拍のアタマを強く言うからといって実際に演奏するリズムパターンやフィルインの、拍のアタマの音がすべて強くなってもいけません。
テンポキープのために口で言うのであり、その形と、実際に音を出すリズムパターンやフィルインは全く別のものです。(16分音符であることのみ共通している)
 さて、上記2.のやり方でもまだ不十分である、というところで前号は終わっていましたが、なぜこれでも不十分かというと、アタマにアクセントをつけて16分音符を言っているうちに、今度はその拍のアタマ、つまり4分音符の速さのみを追いかけようとしてしまう。
その間の細かい16分音符のタイミング、音と音の間隔などがだんだんとぼやけて行ってしまう。
細かく口で言うことよりも、4分音符だけを気持ちよく感じている方が簡単だからですね。
元々、その4分音符の速さ、間隔を一定に保つために始めたことなのに、結果的にその4分音符が不正確になる恐れがある、ということです。本末転倒です。
こうならないために、拍のアタマだけでなく、拍のアタマとアタマの間の、部分にも強弱をつけて口で言う、というアプローチをしてみます。
 ◎ここで譜面を見てください。(ハイハットで表記していますが、口で言うリズムです。)
16分音符の2つ目を各拍で抜き、アタマと4つ目にアクセントを付けた形です。
この形は、わかりやすく言えば、「互いのタイミングを互いに確定し合っている。」と言えるでしょう。
 詳しい解説は、次回に行うことにします。

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2012年10月06日発行第432号掲載


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