Beat46・WEBドラム教室[17-03]

【16ビートのノリ方-03-】


 前号の内容は、16ビートにノるために、「ツクツク…」と口で言いながら演奏してみようということでした。
この方法は、16ビートにノるための取っ掛かりとしては良いですが、前号で述べたように、まだ不十分な方法です。
何故ならば、ツクツク…と細かく言い続けることで、16分音符のひとつひとつの音を順番に追っかけて演奏していく状態になりやすいからです。
特にテンポが遅い演奏の場合、だんだんとハシッてしまいやすくなるでしょう。
 そこで、第二段階として、このツクツクにアクセントをつけて言う、ということをやってみます。
 譜面を見てください。
表記はハイハットですが、口で言う音符と捉えてください。
各拍のアタマにアクセントをつける、つまり各拍の最初の音だけ強く(大きく)発音してみます。
「タクツクタクツク…」と言い変えても良いでしょう。
こうすると、拍のアタマ=4分音符のタイミングが浮き立つ形になり、テンポを確認しながら16分音符を口で言う状態になります。
細かく順番を追っかけるのでなく、基本のテンポに乗っ取った上で刻まれる16分音符になるわけです。
 ただ、ここで注意すべきことは、4つおきに強く言う、というふうに捉えないことです。
それだと、順番を追っかける形になってしまう。
ですからまず、「タッ、タッ、タッ、タッ、」とテンポに合わせて4分音符を言い、それから残り3つを加えて「タクツクタクツク…」と言い、そして演奏に入る、というプロセスを踏むべきでしょう。
まず、4分音符ありき。そしてそれを基にして16分音符。ということ。
4つごとに強く言う、というのとは、同じことのように見えて、まったく違うということを理解してください。
4つごとに…というのは、細かい16分音符ひとつが基になってしまっている、ということなのです。
繰り返しになりますが、
「4分音符の速さ=間隔=テンポを常に一定に保つことを意識しながら、その上で、その4分音符=1拍を4等分していく。」、
ということが大切です。
 しかし、これでもまだ不十分である、と言うと、読者の皆さんは怒るでしょうか?(笑)
はい、拍のアタマにアクセントを付ける、という形でも、理想にはあと一、二歩手前です。
 そのへんを次回以降に続いて解説して行きます。

Copyright (C) 2006-2015 Beat46 All rights reserved.


2012年09月29日発行第431号掲載


[→]次のページ[17-04]【16ビートのノリ方-04-】

[←]前のページに戻る

【16ビートのノリ方・メニュー】

[⇔]WEBドラム教室メニュー


Copyright (C) 2006-2015 Beat46 All rights reserved.
Beat46ドラム教室