Beat46・WEBドラム教室[17-02]

【16ビートのノリ方-02-】


 前回は、主に16ビートのリズムパターンに於ける16ビートのノリ方として解説してしましたが、今回は、16ビートのフィルインを叩く時のノリ方を解説します。
 フィルインの時は、基本的に、叩くフィルインの形そのままを口で言えば良いと思います。
つまり、口で言う、ということではリズムパターンのときと同じです。
ただ、「叩かない部分も含めて、16分音符を並べて口で言う」のが望ましい。
例えば、「16ビートのフィルイン」で既に紹介したものであれば、スネアのみを叩く場合を口で表現すると「タタッタタタッタ・・・。」、もしくは「タカッカタカッカ・・・」となりますが、これは実際に音を出す部分のみしか言い表していませんね?
もちろん、小さな「ッ」で叩かない部分も表現していますが、実際には声としてはっきり出てはいない。
そこで、「タタツタタタツタ・・・」あるいは、「タカツカタカツカ・・・」と言って、音を出さない部分も「ツ」と発声してタイミングをしっかり掴む。
「ツ」は、他の「タ」や「カ」よりも、少し音が弱いので、叩く部分と叩かない部分を区別出来るでしょう。
また、「タタツタ・・・」だと、テンポが速くなると言いづらくなり、また、オモテとウラの区別をつける意味でも、「タカツカ・・・」の方が良いと思われます。
要は、歯切れの良い音を選択すれば、どちらでも良いということです。
こうして、叩く音と叩かない音を区別しながら16分音符を並べて口で言えば、リズムパターンで既に16分音符を「ツクツク・・・」と言いながら叩いていますから、フィルインに入っても、ほぼ同じ流れで口で言うことになる、つまり、リズムパターン、フィルイン通して、同じにノレる、ということになります。
 もちろん、リズムパターンに於いても、手足の動きそのままのタイミングに、実際には叩かない音を「ツ」と言うことも含めて口で言っても構わないでしょう。
ただ、リズムパターンは、手足のコンビネーションの動きなので、叩かない音と叩く音(キックする音)を区別しながら口で言うのは少々難しいと思われるので、さしあたって「ツクツク・・・」と言いながら、手足を動かすことから始めて良いと思います。
 さて、ここまで解説して来て、気づいた方も居ると思いますが、「ノる」というのは、実際には楽器の演奏の音として出て来ない手段で、叩こう(キックしよう)とする音を出すに等しい行為をする、ということですね。
その行為が、今回の場合は「口で言う」ということです。
手足を操ってリズムを出すよりも、口で言う方が正確性が高い。
これは日常、我々が言葉を使って生活をしているから、口で言葉を操っているからですね。
ですから、口でちゃんと言えないフレーズは、叩けるようにはならない、ということです。
逆に、口で言えるフレーズは、手足の筋力が及ばない速テンポの場合を除けば、必ず叩けるようになります。
口で16分音符を言うことで、手足を動かすためのモノサシを作りながら演奏する、とも言えます。
 ただ、16分音符を並べて口で言うだけでは、モノサシとしては実は不十分です。
 その先をどうしていくか、を次回に述べたいと思います。

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2012年09月22日発行第430号掲載


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