Beat46・WEBドラム教室[16-51]

【16ビートのフィルイン-まとめ03-】


 前号からの続きです。
 右利きの場合、「16分音符のオモテ=8分音符のタイミングの部分は右手で、16分音符のウラの部分は左手で叩く。」という役割分担をさせて、それを常に守って叩くのが良い、というお話でした。
右利きならば、音同士の間隔が開いている場合、すなはち休符がある場合、常に右手から叩き始めた方が、その時は叩き易いかも知れない。
しかし、休符の分の間隔を正確に開けたり、音符そのものを正確に打つことが出来なくなる可能性は高いです。
 例えば、16分音符ウラの連打も、休符が混じった形ではありますが、これを右左交互の手順を使って正確に打つのはかなり難しいはずです。
等間隔の音符の連打ならば、一方の手だけを使う方が、シンプルな往復運動になって、速さをキープしやすい。
また、フィルインの最後の拍で、16分音符の4つ目のタイミングで叩く音が、それまでの手順の関係で右手になってしまった場合、次の、リズムパターンに戻る最初のクラッシュシンバルを左手で叩かなくてはなりません。
16分音符の4つ目とはつまり、16分音符のウラですから、右利きの人が、上記の役割分担を守った形で叩けば、16分音符4つ目は必ず左手で叩くことになり、リズムパターンへ戻りやすい。
 段階としては、まず、右左それぞれに役割分担させた形、つまり、16分音符すべてを連打する形での手順RLRLを基本とした手順で音符が様々に抜けた形、要するに、様々に音符と休符が混じった形を練習し、移動順の関係で、役割分担の形と逆の手順で叩かないと出来ないもの(例えば、16ビートのフィルイン06-10のような形)も練習しながら、左右のスティックコントロール力の差を極力縮めて行って、その結果、どんな形も、右左どちらから始めても、手順がどうなっても叩ける、というようになるのが理想です。
 ただ、こうなるには、右利きの人なら、左手を相当鍛えなければなりません。
利き手と逆の手を鍛えることももちろん大切。
しかし、演奏は、リズムキープ、テンポキープが一番大切ですから、そのキープがしっかり出来る手順で演奏することを主眼として、その上で、応用として、移動順に対しての対応として、手順を組み替えて叩いていけばよい、と思います。

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2013年12月07日発行第493号掲載


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