Beat46・WEBドラム教室[16-47]

【16ビートのフィルイン06-11】


 さて今回は、「シンコペーション」についての内容に触れながら、テンポキープのポイントを述べます。
 シンコペーションについては、実は過去に2回に渡って解説はしましたね?
◎第440号、2012年12月01日発行。
◎第441号、2012年12月08日発行。
以上の2回です。
こちらも再度読んでおいてください。
 尚、上記の2回に於いては「8分音符でのシンコペーション」という内容でした。
しかし、前号迄の「16ビートのフィルイン06-07〜06-10」のフィルインでは、『16ビートのシンコペーション』です。
拍の最後にクラッシュシンバルを打ち、次の拍のアタマが休符なので、クラッシュシンバルの音が、拍をまたいで伸びる。
そのために、拍のアタマのタイミングを見失いやすい、つまり、テンポキープが狂いやすい、ということです。
 クラッシュシンバルの音はインパクトが強いので、この、クラッシュシンバルを打ったタイミングが拍のアタマとつい感じてしまう。
 テンポキープのポイントは、端的に言うと「クラッシュシンバルの音を聞かない。」ということです。
聞かないって言ったって聞こえるじゃないか!と思いますか?
はい、確かに。
では、どういうことかというと、「シンバルは結果的に聞こえる、という程度にとどめ、一緒にキックするバスドラムの音の方に意識を持って行く。」ということです。
 バスドラムの余韻は短いですから、キック直後の、拍のアタマのタイミングは捉えやすい。
実際には音は出さないが、出したつもりにする、音を出したと同等の行為をする、ということも過去に述べましたね?
拍のアタマで「から踏み」をする、もしくは「ウッ」と口で言う、などの行為です。
 シンバルの余韻を聞き入ってしまうと、これらの行為もやりにくくなるし、やったとしてもタイミングは後ろにズレてしまう可能性が高い。
 シンバルを打ってすぐに次の拍のアタマのタイミングがやって来ます。
その間隔は16分音符1個分の間隔しかないわけです。
だから、8分音符のシンコペーションよりも、16分音符のシンコペーションの方が難しい。
「16ビートのフィルイン06-05」も再度読んでみてください。
この号で紹介した、フィルイン全体を口で言う時の言い方、「ウタタドォウタタドォ・・・」という形をそのまま使えばいいのです。
 解説の内容が、過去のものと重複する部分が多いですが、キープの難しい形のフィルインですから、再確認する意味で述べました。
 次回に続きます。

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2013年11月09日発行第489号掲載


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