Beat46・WEBドラム教室[16-37]

【16ビートのフィルイン06-01】


 さて、今回からはまったく違った形の16ビートのフィルインです。
 譜面を見てください。
16分音符をすべて連打する形から、拍のアタマの音だけを抜き取ったもの、です。
16分音符ウラの連打(通常、利き手ではない方)はすべて残っていますから、どちらかというと16ビートの演奏にマッチする形でしょう。
ただ、前号迄の、16分音符ウラのみを連打する形と違い、8分音符ウラの音も混じっているので、8ビートの流れの中での演奏でも使えると思います。
 ポイントはいうまでもなく、「拍のアタマのタイミングを強く意識する。」ということですね。
一番音を出したいその拍のアタマのタイミングで、音を抜くわけですから、口で「ウッ」と言ったりしながら、拍のアタマで音を出す行為(叩く、キックする)に等しいことを、楽器の音は出さずに行う、ということ。
そしてこの「ウッ」のタイミングで、既に、最初の音のショットのための振り上げは完了して頂点に達していなくてはなりません。
 また、もう1つのポイントですが、8分音符ウラの音=各拍3つ目の音=(今回の譜面上では2つ目の音)を叩くスティック(通常利き手の方)は、「ショットしたら打面のすぐ上で止める」ということです。
 次のショットのための引き上げのタイミングは、各拍の最初の16分音符ウラの音のショットのための振り下しと同時に開始され、その最初の音が鳴った時に頂点に達する、ということ。
つまり、フィルインの最初の時点では、打面のすぐ上で止まった状態、そして最初の音のショットの振り下ろしが始まった時点で振り上げを開始し→最初の音が鳴った時点で頂点→振り下ろして打ったら打面のすぐ上で止める、の繰り返しです。
ショット後スティックをすぐに上げてしまって、振り上がった状態で待つと、つい、拍のアタマでショットしてしまったり、次の8分音符ウラの音のタイミングが早まってしまったりする可能性が高い。
1)拍のアタマで音を出す代わりに「ウッ」と言う、
2)連打しない方のスティックの、打面の上での静止の時間を作る、
という2つがポイントです。
 次回に続きます。

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2013年08月31日発行第479号掲載


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