Beat46・WEBドラム教室[16-36]

【16ビートのフィルイン05-04】


 前号の続きです。
 16分音符のウラの連打を、半拍ごと、つまり1つづつ、手足交互に音を出す、ということですが、足=バスドラムのキックについてもう少しポイントを述べます。
 16分音符の2つ目のタイミングで毎拍キックするわけですが、「2つ目でキック」ということは、その1つ前(16分音符1個分前)のタイミング=拍のアタマのタイミングでヒザ、カカトを引き上げる、という動きが出来れば、上手く音を入れやすい。
そしてその動きを行うには、拍のアタマのタイミングをしっかり掴んでいなくてはならない。
ですからやはり、前号で述べた、フィルインを口で言うときの「ウ」が大切となります。
拍のアタマのタイミングが掴めているからこそ、そこでヒザ、カカトの引き上げが出来る。
 また、引き上げてすぐに逆方向の動き=キックをするわけですから、足に「抵抗感」があるはずです。
この抵抗感が、的確なタイミングでしっかりキック出来るために必要な要素となる。
なぜ抵抗感が生まれるかというと、ヒザ、カカトを引き上げればビーターが打面から離れて戻って来ますが、逆方向のキックへ移行する時、まだ、このビーターの戻ろうとする力がわずかに残っているからですね。
 しかし、ヒザ、カカトを引き上げた状態で止まる時間が長いと、この抵抗感は損なわれます。
スティックの動きと同様、頂点のポイント=ヒザ、カカトが上がり切って、ビーターの動きが変わるポイントで、「極力動きを止めない」ということです。
引き上げ始めが早すぎれば動きは止めざるを得ないし、遅れれば、キックそのものが遅れますね。
仮に、遅れないまでも、必要以上に素早くキックしなければならず、不本意な強い音、耳に刺さる痛い音を出してしまいかねない。
 あれ?、じゃあオープン奏法の時はどうなの?、ヒザ、カカトはキックと同時に引き上げるんだから頂点で止まってるじゃん!。と思われると思います。
この疑問は、キックのオープン奏法を厳密に理解すればクリアになる。
 オープン奏法では、キックを開始する瞬間、軽く体重をかけ、ビーターの重みを感じられるようにキックを始める。
ビーターの重さに加え、バネの張りの強さがある程度あれば、抵抗感を感じ取れるはずです。
その抵抗感を感じる瞬間が、音を出す1つ前=拍のアタマ、であれば良いわけです。
「引き上げてすぐ逆方向へ動かし(キックし)抵抗感を生む。」か、「軽く踏み込んで抵抗感を作る。」かの違いです。
どちらのキックのあり方にせよ、拍のアタマのタイミングを掴んでいること、が前提条件であることは言うまでもありません。
 次回、16分音符ウラ連打のまとめを解説します。

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2013年07月20日発行第473号掲載


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