Beat46・WEBドラム教室[16-34]

【16ビートのフィルイン05-02】


 16分音符ウラ連打の手足ミックス、今回もまた別のバリエーションです。
 譜面を見てください。
一見、前回のものと同じように見えますが、1拍目アタマでS.Dを連打し、次の16分音符のウラからB.DとS.Dで2つづつ音を出して行くので、前回のものと比べると、音が1つづつズレた形になっています。
 つまり、拍をまたぐ形でB.D、もしくはS.Dを連打する形です。
手足の切り替わりのタイミングは拍の区切りではない、ということですね。
ですから、途中で拍を見失わないように注意が必要です。
 タイミングが狂いやすい箇所はやはり、手から足、足から手、と切り替わる部分と言えるでしょう。
また、手足それぞれの2つの音の間が拍のアタマのタイミングですから、拍のアタマのタイミング=テンポを意識することで、動きが一瞬止まってしまいやすい。
 連打する音と音の間の動きが止まってしまうと、特にその連打のうちの、2つ目の音のタイミングが狂ったり、音量、音色にバラツキが出たりしやすい。
手足共に、拍のアタマのタイミングで、確実に頂点までの引き上げが成されていれば、また、そのことを意識出来れば、連打で動きが止まることはないでしょう。
「強く意識するタイミングの部分では、手も、足も、下向きの動き、つまり、ショット、キックを伴いたくなる。」というのは誰しもが感じることだと思います。
拍のアタマのタイミング、つまり4分音符のタイミングは、テンポキープをする上で、強く意識すべきことで、そのタイミングでキックやショットをするフレーズは、比較的やりやすいでしょう。
 また、同時に拍のアタマで手から足(足から手)に切り替わったり、移動によって叩くパーツが変わる方が演奏はしやすい。
 しかし、拍のアタマのタイミングで音色やパーツが変わる形だけでは、演奏の幅は広がりませんね?
16分音符ウラのの連打のバリエーションは、この演奏しやすい条件にあてはまらない形がほとんどである、と言えます。
拍のアタマに音を出すことが少ない上に、今回のように音を出すパーツも拍の区切りで変わらずに、拍と拍の間で変化させる。こういう形の演奏のバリエーションを数多く自分のものにすることは、確実に上達への道筋と言えるでしょう。
中級レベルへの、避けて通れない道です。
 手足が幾ら速く動かせても、そのことだけでは上達したとは言えない。
手足のスピードは、あくまでも表現のための手段です。
その手段を、どう活かすのか、ということですね。

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2013年07月06日発行第471号掲載


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