Beat46・WEBドラム教室[16-29]

【16ビートのフィルイン04-08】


 さて、前号で紹介したフィルイン、「手のみから始めてキックを加える」アプローチと、「キックの連打を優先して意識しつつ拍のアタマを打つ」アプローチ、二つを述べたわけですが、そのいずれでやっても出来ない!。という人のために今回はもう1つのアプローチを紹介します。
 譜面を見てください。
 あれ?、何だか全く違うフレーズになってる!。と思った人が多いかな?。
実はこれ、前号のフィルインの、B.Dの16分音符ウラの連打を、普通の8分音符の連打にして、拍のアタマの両手打ちを16分音符4つ目にしたものです。
つまり、両手とキックのそれぞれの音符の間隔とタイミングは同じにしたまま、キックから始める形にして、キックの連打がやりやすいようにしたわけです。
キックを2回やったら次に両手、というのを繰り返せばいいわけです。
両手のショットがちょっと難しくなりますが、キックの2回目=2打目の音の時に、両手(のスティックの先端)が頂点に上がっていれば打てると思います。
どちらかというと、バスドラムのキックの連打の動きが止まってしまう人のための方法ですが、実は私の中では、この方法は「禁じ手」としている(笑)。
なぜかというと、手足のコンビネーションの組み合わせとしては、前号のものと同じだが、譜面の表記が全く違っているのを見てもわかる通り、これはやはり音符としてはまったく違うものだからです。
それでも、両手と手足の動きの関係性を掴むことがまず出来ないと、先には進まないので、なかなか出来ない生徒さんにはこの方法でやってみてもらいます。
 今回のフレーズを口でうたうと、「ドッドタドッドタドッドタドッドタ」となりますね?。
これを1小節で終わらせず、延々とうたってみてください。
そうすると、やがて、どの音が拍のアタマかがわからなくなってくる、あるいはぼやけてくると思います。
その時に、「タ」=両手のショットがアタマで、そこから始まって繰り返しているように聞こえてくれば、前号のフィルインの形になる。
つまり、16分音符4つ目に入れていた両手のショットが拍のアタマとなり、8分音符で連打していたバスドラムは、16分音符ウラの連打に化ける、ということ。
フレーズそのものがひっくり返って、「タドッドタドッド・・・。」と聞こえれば良い、ということです。
 実際に叩く時に、「ドッドタ・・・」とうたいながら、2小節、3小節・・・と出来るだけ長く繰り返してみてください。
☆「タ」を特に強調して強くうたえば、拍のアタマに聞こえやすくなります。
途中で、「「タ」が拍のアタマだ!」という意識を持ちつつ繰り返してみます。
そうして実際に「タ」が拍のアタマとして聞こえて来たら、一応「出来た」ということになる。
そのときの手足の動きを忘れずに、改めて前号の本来の形で、両手のショットから始めてみてください。

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2013年06月01日発行第466号掲載


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