Beat46・WEBドラム教室[16-27]

【16ビートのフィルイン04-06】


 さて、前号のフィルインについて、解説をもう少し続けます。
 S.DとF.Tを打つ両手(スティック)の動きについてですが、まず、1拍目アタマを打ったら、打面のすぐ上で止めておく、ということをまず忘れずに。
止めたままにしておき、前号で述べたタイミングで振り上げの頂点に達していること。
(忘れた人は前号を再度、お読みください。)
「スティックは、一旦振り上げたら、動きを止めずに振り下ろす。」のが原則です。
ゆえに、前号で述べた、「音を出すタイミングの音符1つ分前のタイミングで頂点へ。」ということになるのです。
一旦スティックを振り上げてしまったら、どうしてもすぐに振り下ろしたくなる。
スティックを振り上げたまま止めておく、というのは、非常に不安定な状態なのです。
「音と音の間の動きも、リズム、音符に関連したタイミングに添っていなければ、キープは不正確になりやすい。」ということは過去にも述べましたね?。
 アタマのショットについては、多くの場合、リズムパターンの動きからつながっていますから、多くを考える必要はないですが、では、例えば、演奏自体をこのフィルインからスタートさせたり、あるいは、少し長い休符、演奏をしない状態からフィルインするときはどうするか?。
休符の間、もしくは演奏開始前から、すでにテンポキープをしながら、そのテンポに合った16分音符を、口でうたったりしながら捉えておいて、アタマのショットの音符1つ分前、つまり、フィルインに入る直前の拍の、16分音符4つ目のタイミングでスティックが頂点にくるようにする、ということです。
そのためには、さらに音符もう1つ前のタイミング=16分音符3つ目=8分音音符ウラ=拍(4分音符)同士の真ん中、で始動を始める、ということになります。
始動、頂点、これらのタイミングがいずれも、叩こうとするリズム、そのリズムの基本となっている音符のタイミングにハマっていなければならない、ということ。
 上記のことから、例え演奏上、まったく音を出していなくとも、心の中でリズムを鳴らしておいて(あるいは口でうたって)、次の音出しを始めること、また、演奏開始のきっかけがドラムの場合は、その前からすでにテンポを決めておき、その速さに合った16分音符(もしくは8分音符)を心の中で鳴らす、口でうたう、ということをやっておかなくてはならない、と言えます。
スティックを鳴らしてカウントを出す場合も、4分音符だけでなく、その間の細かい音符の速さまで捉えた上でカウントを出すべきですね。
カウントから演奏、と思っていいのは、カウントを聴く他の楽器の人。
ドラマーは、カウントを出す前からすでに演奏を始めている、と思うべきということです。

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2013年05月18日発行第464号掲載


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