Beat46・WEBドラム教室[16-25]

【16ビートのフィルイン04-04】


 B.Dによる16分音符ウラ連打の解説をもう少し続けます。
 前号で述べた、連続した往復運動というのは、例えばリズムパターンを叩いているときの、ハイハットを刻むスティックの動きと同様、と捉えていいでしょう。
よほどのスローテンポでない限り、スティックの動きが止まる瞬間はまず、ない筈です。
(極端なスローテンポでは、スティックを止める時間を作らないとリズムキープしづらいだけでなく、スティックの振り下ろしそのものもゆっくりやらなくてはならず、しっかりした音は出せませんね?)
 ビーターを打面に着けて止めるキックのやりかたは、どうしてもヒザ、カカトの引き上げが遅れたり、不十分になりやすい。
こうなると、音と音のタイミング=ビーター(並びにヒザ、カカト)が引き上がったタイミング=今回のフレーズなら、8分音符のタイミング、というものを感じにくくなり、結果的に16分音符ウラの連打のタイミング、テンポキープも不正確になりやすい。
また、たとえ打面でビーターを止めずにすぐに戻し、そこでわずかにビーターが止まる時間が出来たとしても、音と音のタイミングを感じる方法はあります。
それは、キックをする時、いきなり足全体でズドン!とキックしようとせず、ほんの一瞬、足先でチョン、と突くことから始めます。
このとき、足首に力が入らないようにします。その、力の抜けた足首の感触でもって、ビーターの重みの分の「抵抗」を感じることが出来る。
この抵抗を感じた瞬間が、音と音の間のタイミングであり、抵抗を感じることで、強くキック出来るわけです。
 実際のウラ打ちの連打では、ビーターを戻し切るのとほぼ同時に、この「足先でチョン」と突くことをやることになる。
これはビーターが止まる間もなく、すぐに打面に向けて動き始める、つまり、連続した往復運動、ということになります。
とはいえ、足首に力が入っていると、次のキックの音がハシッたり、ぬかるみに足を突っ込んだような、床の底がふいに抜けたような感覚になり、強くキック出来ません。
この抵抗を感じたら、直後に足全体でキックする。そして、ビーターが打面に当たった勢いを殺すことなく、また素早くヒザ、カカトを引き上げる、(ビーターを打面でバウンドさせる)この繰り返しです。
ビーターが打面で止まりやすい人は、力で押し付けて強い音を出そうとしている可能性が高い。
「ドラムは、圧す力ではなく、スピードで強い音を出す。」ということを覚えておいてください。

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2013年05月04日発行第462号掲載


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