Beat46・WEBドラム教室[16-13]

【16ビートのフィルイン01-13】


 今回は、前々号01-11とは逆の移動パターンを紹介します。
 譜面を見てください。
 完全に逆ではなく、4拍目の最後の音をF.Tとしています。
はい、これもお気づきの方は多いでしょうが、16分音符ウラの動きが、「16ビートのフィルイン01-03」と同じですね。
拍のアタマがシンバルとバスドラムである、ということが01-03とは違う点です。
ポイントはまず、1拍目のスタート時です。フロアタムからのスタートですから、クラッシュシンバルを打つ方の腕を、少し外側から伸ばして、16分音符ウラを打つ方のスティックの通り道を確保する、という点。
 これは、フロアタムとシンバルの音を並べるすべてのフレーズに於いての共通事項であり、これまでにも何度か述べて来たと思います。
(☆ただし、フロアタム側のクラッシュシンバルを、ライドシンバルよりも右側=左利きなら、フロアタムより左側、にセッティングしている人は特に意識しなくて良いでしょう。)
 また、ハイハットを刻むリズムパターンからつなげる場合は、上半身のヒネリを使って、スティックがスムーズにシンバルやフロアタムを打てるようにする。スティックだけを持って行こうとしないこと。
これも、「ハイハットを刻むリズムパターン→フロアタムからスタートするフィルイン」という流れに於いてはすべてに共通する注意点ですね。
 01-11と同様、音の変化で区切らず、必ず「移動を1拍ごとに認識する」ことです。(01-11、01-12で述べた内容を再確認してください。)
 さて、今回のフレーズでもうひとつポイントになるのは4拍目ですね。
ウラ打ちが2打共スネアドラムなら問題ないですが、最後の音が再びフロアタムですから、「4拍目アタマで左右どちらのクラッシュシンバルを使うか」によって、少々変わって来ます。
移動の流れから判断すれば、4拍目は、左右どちらのシンバルも使えます。
 仮に、フロアタム側のシンバルを使ったなら、最後のウラ打ちをする時には、シンバルを打った方の腕をちょっと外側に逃がせば良い。
恐らく、次の拍のアタマで、再び同じクラッシュシンバルを打ってリズムパターンに戻るでしょうから。
 問題は、ハイハット側のシンバルを使った場合です。
同様に、フロアタムのウラ打ちが出来るように、腕を外側へ逃がせばいいのですが、逃がすために大きく腕を移動させなくてはならない。ですから、この場合も、上半身のヒネリを意識して腕を逃がせば、もう一方の、フロアタムで16分音符ウラを打つ動き、つまり、スネアからフロアタムへの移動もスムーズになります。
 最も、今回のフィルインなら、「4拍すべて、フロアタム側のシンバルを使う」方が確実であると言えますが、移動の流れの中で、ついもう一方のシンバルを打ってしまわないとも限りませんから、その場合は「4拍目で(シンバルを打った後)上半身のヒネリを使う」ことを覚えておけば良いと思います。

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2012年11月24日発行第439号掲載


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