Beat46・WEBドラム教室[16-11]

【16ビートのフィルイン01-11】


 今回は、また別の移動の形です。(前号、前々号同様、01-08がベースになっている点は同じです。)
 譜面を見てください。
16分音符ウラの移動が少々複雑ですが、実は、「16ビートのフィルイン01-02」と同様の移動の形です。(当メルマガを熟読されている皆さんなら、すぐ気づいたと思われますが・笑)
異なっているのは、各拍のアタマでシンバル+バスドラム、という点です。
01-02に於いて、拍と拍の間で叩くパーツを変え、それにより音も変わって、少々叩きにくかったと思いますが、各拍のアタマは、その前後の16分音符ウラ打ちと同様のパーツを叩く形だったので、音の変化のあり方の規則性を掴めば、クリア出来たかと思います。
 が、今回は、各拍のアタマがシンバル+バスドラム、ということで、全く違う動きです。
利き手の方は、4分音符同様のわかりやすいタイミングですが、もう一方のウラの連打は、拍の間で音が変化する。
シンバルとバスドラムの動きに意識が行き過ぎると、ウラの連打の移動も、つい1拍ごと変化する移動にしてしまう。
つまりは、01-09の形で叩いてしまう、ということ。
かといって、ウラの連打の方を意識し過ぎると、今度は1拍ごとにシンバルとバスドラムを打てなく(キック出来なく)なるでしょう。
 こういうひねくれたフレーズ、つまり拍の間で音が変わるフレーズは、表現の広がり、ということを考えれば、是非多用していきたいものですが、ポイントは、「拍ごとに区切って認識することを忘れない。」ということです。
16分音符ウラの音の変化を、パーツごとに考えるのではなく、
今回の形であれば、1拍目はスネアとH.T、2拍目はH.TとL.T、3拍目はL.TとF.T、4拍目は2打共F.Tである。」
と言う風に、拍ごとに分けて動きを認識してから全てをつなげる、ということです。
依って、当然ながら、スローテンポから練習することが必然、と言えるでしょう。最初は滑らかにつながらなくとも良い。
もしくは、拍同士の間で、ちょっと不自然に区切りながらやっても良いでしょう。
そうやって、だんだん滑らかにつながってきたら、メトロノームを鳴らしてやってみる、でも構いません。
拍ごとに分けて理解出来ていない限り、正確なテンポで演奏は出来ませんから。
 こういうフレーズは、演奏しているプレーヤー自身と、その演奏を聴いているリスナーとで、感じ方、聞こえ方が違う、ということも言えるのですが、そのへんを次回に解説したいと思います。

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2012年11月10日発行第437号掲載


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