Beat46・WEBドラム教室[16-06]

【16ビートのフィルイン・01-06】


 前号の内容は、「両手両足のそれぞれが独立して動くのが理想であり、大きな動き=テンポ(4分音符)をとる動きを基にして、他のパーツが動くのが理想。
細かい動きの順番を追うことに寄って次の動きを決定させることはしないことが望ましい。」というものでした。
 譜面を見てください。
これは、アタマを打つ方と、16分音符ウラを打つ方と、それぞれ違ったパーツを叩いてやってみる、という形です。
譜面では、アタマ打ちはL.T、16分音符ウラ打ちはS.Dですが、アタマをH.TやF.Tを打っても良いでしょう。
(アタマ打ちは前号で譜面で紹介した動きを使う)
こうすると、右手と左手、それぞれを独立させる感覚が掴みやすいのではないかと思います。
譜面で表す限りでは、16分音符の1つ抜き(3つ目を抜く)の形ですが、
「片方で4分音符を叩きながら、もう片方は16分音符ウラを連打する形」
とも言えるわけです。
別々のパーツを叩くことで、よりそういう風に感じることが出来るはずです。
 その上で、アタマを打つスティックのもう1つの動かし方です。
それは、「手首の引き上げを、16分音符1つ目のウラのショットの振り下ろしと同時に行う。」というものです。
アタマを打つと同時に引き上げを開始する、という感じですね。
これは、前号までに紹介したアタマ打ちの動かし方では、間に合わない場合、つまり、テンポが速い場合に用いると良いではないかと思います。
 アタマを打つスティックの動きの3通りをまとめてみると・・・

(1)各拍の2つ目の16分音符ウラのショットのための振り下ろしと同時並行でアタマ打ちのための振り上げを行う。
2つ目の16分音符ウラが鳴った時にはチップは頂点にある。(=一番わかりやすい、やりやすい形)

(2)アタマ打ちを4分音符の動きととらえ、8分音符ウラのタイミング(音を抜いている部分)で手首の関節を引き上げ、2つ目の16分音符ウラの音が鳴った時に、チップは頂点にある。

(3)アタマ打ちする方の手首を、1つ目の16分音符のショットのための振り下しと同時並行で引き上げ、2つ目の16分音符が鳴った時には、(1)(2)と同様、チップは頂点にある。

補足をすると、(2)に於いては、手首の関節は8分音符ウラのタイミングで引き上げ切っていること、(3)に於いても、1つ目の16音符ウラが鳴った時には、手首は引き上げ切っていること、です。
引き上げ切っているとは、それ以上は引き上げない、ということです。

 頭の良い皆さんならここで、「(1)でのアタマを打つスティックも結果的に4分音符の動きになってるんじゃないの?」と気づくでしょう。
はい、確かに。
 次回にそこについて解説します。

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2012年08月25日発行第426号掲載

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