Beat46・WEBドラム教室[16-03]

【16ビートのフィルイン・01-03】


 今回は、前号のフィルインの移動とは逆の動きのもの=F.Tから順にS.Dへ上がって行く形を紹介しますが、一部分だけ変えてあります。
 譜面を見てください。
前号同様、16分音符の4つ目にあたる音で次のパーツに移動するという部分は同じですが、S.Dまで上がって来た後の4拍目の最後の音(4つ目にあたる音)を再びF.Tへ移動、という形にしてあります。
ギリギリまで、動きの規則性を守った形と言えますが、F.Tでなくとも、H.TやL.Tへ移動でもいいし、もちろんS.Dで終わってもいいでしょう。
(同様に、前号のものも、4拍目の最後の音をF.T以外のパーツへ移動させて終えても良い)
右利きの場合、左手から移動して左側へと移動して行きますから、比較的やりやすい形であると思います。
ただ、譜面の通りに、最後にF.Tを叩いて終えるとなると4拍目のS.Dの左手のショット(4拍目の、16分音符2つ目にあたるウラ)の後、上半身をF.Tの方向へ回転させて右手のスティックを逃がし、最後のF.Tを叩く左手のスティックの通り道を作らなくてはならない。
(前号で述べた、上半身の回転(ひねり)を使うということと同様です。)
左手を、右側のF.Tへと移動させる形のため、ここがちょっとやりづらいでしょう。
もっとも、16分音符1個分の空白がある間の移動ですから、きつい動きではないはずです。
 前号、今回共に、「16分音符4つ目で移動=音の変化がある」形であり、16ビートの流れにマッチしたフィルイン、ということですが、
(1)『16ビートを演奏する上で、この16分音符4つ目のタイミングが強調されることが多い、ということは、このタイミングを中心としてテンポがキープされて行けばベスト』、
ということです。
そこで、過去に配信した「ドンカマ、クリック、メトロノーム」のシリーズを再度読み返して頂きたい。
その中で、「メトロノームを16分音符の4つ目のタイミングで鳴らしながら4分音符を叩く(或は他の音符やリズムパターンを叩く)」ということが16ビートの演奏に活きて来ます。
中級の領域へ入ったばかりの人にはちょっと難しいかも知れませんが、演奏の中で、
(2)『強調される16分音符ウラ、特に4つ目にあたる方のウラのタイミングをバンドメンバー皆で共有して、ピッタリ合わせて行く、ということが16ビートの演奏で一番大切なことである』、と言えます。
このことは、16ビートの様々なフィルイン等を解説しながら、再度触れて行きたいと思いますので、上記の(1)(2)の『』の内容はよく頭に留めておいてください。

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2012年08月04日発行第423号掲載

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