Beat46・WEBドラム教室[15-14]

【16ビートを叩く03-09】


 さて今回は、16ビートのリズムパターンに於ける、共通したある特徴について述べたいと思います。
 譜面を見て下さい。
 新しいバリエーションではありますが、これまでに紹介したパターンの、B.Dのキックを並べ替えただけのものにほぼ等しいです。
H.Hのオープンが混じっていますが、「ハイハットワーク」のシリーズで既に述べた内容のレベルですので、敢えて解説は必要ないでしょう。
 今回のパターンも含めて、今までに紹介した幾つかの16ビートのリズムパターンには、共通点があります。
それは、「リズムの落ち着き所(どころ)がある。」ということです。
 「落ち着き所」とは一体何か?
具体的に言いますと、
「B.Dのキックが4分音符もしくは8分音符になっていて、その音と、その前後のB.Dの音の間隔が8分音符分以上空いている。」
ところが、落ち着き所と言えます。
 今回のパターンだとどの部分になるでしょうか?
はい、3拍目ウラの部分です。ここだけB.Dのキックが8分音符になっていますね?
しかも、H.Hのオープンもあり、音が伸びますから、尚更、他の部分と違ってスッと落ち着く感じ、つまり、スピード感が少し落ちる部分となります。
 16ビートは、過去に述べた通り、16分音符のウラのタイミングにアクセントがある流れであり、それが続くことは、リズムに緊張感が生まれる。その緊張感=スピード感とも言えますが、パターンの中のどこかで、この「落ち着き所」を一カ所設けることで、聴いている人(演奏者自身も)がゆったりした感覚を持てる。
そのゆったりした感覚は、リズムを「大きくとる」部分を持ち続けることにもつながる。
また、落ち着き所があることに寄って、その他のスピード感、緊張感のある部分もクローズアップされる、という相乗効果もあるわけです。
 ところで、小節のアタマ=1拍目アタマも落ち着き所ではないのか? と考えた方も居るでしょう。
確かにそう言える場合もあり、今回のパターンはそうと言えます。
しかし、小節のアタマ=1拍目アタマは、仮に複数小節にまたがるパターンの演奏の繰り返しだとしても、流れの区切りとして、どこかで必ず音が入って来るものです。(よほど複雑な、プログレッシヴな音楽でない限りは。)
ですので、小節のアタマ=1拍目アタマは、敢えて落ち着き所ということから除外して考え、リズムパターンのどこか途中で、落ち着き所を作る。
これは、自分で16ビートのリズムパターンを作るときの参考にしてもらえればと思います。
メリハリ、表情をつける、という風に考えても良いでしょう。

Copyright (C) 2006-2015 Beat46 All rights reserved.


2013年02月09日発行第450号掲載


[→]次のページ[16-14]【16ビートのフィルイン02-01】

[←]前のページに戻る

【16ビートを叩く・メニュー】

[⇔]WEBドラム教室メニュー


Copyright (C) 2006-2015 Beat46 All rights reserved.
Beat46ドラム教室