Beat46・WEBドラム教室[15-10]

【16ビートを叩く03-05】


 今回は、前号までのパターンをさらに発展させた形です。
 譜面を見てください。
 4拍目にもB.Dの音をひとつ加えました。2拍目のB.Dと同様、この4拍目のB.Dもリズムパターンの中のポイントになります。
16分音符2つ目にキック(B.D)が入るわけですが、16分音符2つ目、というのが、単独で音を出す場合、一番難しく、やりにくいはずです。
テンポキープの基本となる、4分音符(拍のアタマ)の直後に出す音だからですね。
 多くの場合、初めはタイミングが早くなってしまい、直前のS.Dの音にくっつきそうになるのではないかと思います。
 これを克服するための方法として、「S.DとB.Dの音の間に、わずかに音が小さく入っているつもりで」キックします。
4拍目S.Dとその後のB.Dの音を口で言うと、「タドン」(タ=S.D、ドン=B.D)という感じですが、それを、「タゥドン」と言いながらやってみる。
この、小さな「ゥ」がS.DとB.Dの間に挟まっている(実際には音は出ません)つもりでキックする。
要するに、ほんのわずかに我慢して素早くキック、ということですが、一瞬のことであり、我慢し過ぎるとキックが遅れてしまう。
「16分音符ウラのタイミングでのB.Dのキックは、4分音符や8分音符のキックに比べて、スピードが必要」
ということは述べましたが、16分音符4つ目のキック以上に、16分音符2つ目の方がスピードが必要です。
当然、スローテンポから練習して行けばいいのですが、B.Dの16分音符ウラはH.Hの8分音符の音同士の真ん中に音を入れるのが原則でありながら、「真ん中よりわずかに遅いのは良いが、真ん中より早くはダメ。」と言うぐらいのつもりでキックするといいでしょう。
 16ビートに於いては、実際に、16分音符ウラのタイミングをわざと遅らせてハネたようなリズムにするアプローチがあります。
ファンク等の16ビートは、よく聴くと、16分音符が等間隔ではなく、わずかにウラを遅らせてるように聞こえるものも多い。(これは譜面では表せない音です。表記は普通の16分音符と同じ)
しかし、真ん中より前にウラを入れる、というのはまず、ないと思って良い。
「8分音符同士の真ん中よりわずかに後ろ、というのはアリだが、逆はない。」ということを踏まえつつトライして、だんだん真ん中に入れられるようにしてください。
 尚、手にせよ、足にせよ、意図的にウラを少し遅らせたり、いわゆるハーフタイムシャッフルのようなリズムを刻むには、まず真ん中にキッチリ入れられることが前提、と考えて良いでしょう。

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2013年01月12日発行第446号掲載


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