Beat46・WEBドラム教室[15-08]

【16ビートを叩く03-03】


 今回からまた別のリズムパターンを紹介しますが、解説の内容は、前号からの続きとも言えます。
 譜面を見てください。
 前号のものと比較すると、3拍目にB.Dの音がひとつ加わっています。
しかし、1拍目はアタマのみになっていて、簡単になっていますね? 
これにはワケがありますが、それについては置いておくとして、まずは、3拍目のB.Dから解説します。
 これは、前号、前々号で強調した、「3拍目アタマのタイミングをしっかりとる。」ということが出来ていれば、さほど難しくはないと思われますが、陥りやすい状態として、H.Hの刻みよりも早く音を入れてしまいやすい、ということでしょうか。
前の拍、つまり2拍目で、16分音符の4つ目=H.Hの音と音の真ん中でキックするので、次の3拍目も、同じようにH.Hの音と音の真ん中に入れようとしてしまう、ということです。
実際にキックしてみるとわかることですが、H.Hの刻みの間にキックする場合は、H.Hと同じタイミングでキックするよりも、足の動きに、若干スピードが必要なのがわかると思います。
16分音符4つ目でキック=H.Hを刻むスティックとは互い違いの動き、これに対して、H.Hと同じタイミングでキックする3拍目(=8分音符ウラ)はスティックと同じ動きで良い。
故に、足の始動も、若干早く始めても、H.Hの音に合わせてキック出来るし、その方がわかりやすい。
つまり、始動のタイミングのわずかな違いで、H.Hの刻みの間でキックする方がスピードが必要になるわけです。
この違いから、同じ1発のキックでも、感触に差があるはずです。(ただしこれは、キックした後、ビーターを打面に付けたままにする奏法の場合です。)
 16ビートのリズムパターンでは、今回のもののように、16分音符ウラと8分音符ウラを織り交ぜてキックするパターンが多いので、それぞれの感触の違いを認識して、的確にキック出来るようにしましょう。
 そして、冒頭の、「1拍目のB.Dを簡単にした理由」ですが、これは、16分音符のウラが1音でも入っていて、その音がリズム全体の中で強調されていれば、それは16ビートである。」ということを実感して頂きたいからです。
「16分音符の連打があるからといって、16ビートであるとは限らない。」
ということを以前に述べましたが、その裏を返せば、ということです。
1拍目が簡単になっても、やはり、2拍目の16分音符ウラ4つ目のタイミングが強調されたパターンであることに変わりはありません。
 次回に続きます。

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2012年12月29日発行第444号掲載


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