Beat46・WEBドラム教室[15-03]

【16ビートを叩く・02-01】


 では、実際に16ビートの演奏の解説に入って行きます。
まずは、「16ビートのリズムパターン」からマスターしていきましょう。
 譜面を見てください。
両手の動きはエイトビートの時と同じです。
1、3拍のバスドラムに、16分音符を加えて、パターン全体を16ビートにしたものです。
前号、前々号で「16分音符を連打しているから16ビートであるとは限らない。」と述べましたが、裏を返せば、今回のパターンのように、「強調されるべき16分音符のウラが、一部分に入っていれば良い」ということです。
バンド演奏全体で16ビートの流れを作るとなると、当然、ギターやベース等、他の楽器も16分音符の混じったフレーズになって来る。
皆が皆、いたずらに音数を増やして並べても、強調すべき16分音符のウラが目立たなくなる。
ですから、ドラムの演奏パターンも極力シンプルに、と考えた方がいいでしょう。
勿論、テクニックの向上や、バリエーションを増やすために、音数を増やして行くのは良いことですが、そのことと、バンドアンサンブルに於けるバランス、アレンジの形がどうか、というのは別問題です。
 さて、エイトビートしかやって来なかった人には初挑戦のパターンですね。
 ポイントを述べます。
 恐らく、バスドラムで16分音符をキックする際、ハイハットもツラレて一緒に刻んでしまう、というのがよくある症状。
これを防ぐにはまず、ハイハットを刻むスティックを目一杯大きく振ってください。
180度回転するかというぐらいにです。
スティックのチップが真上に到達しない程度だと、たぶんツラれます。
 もうひとつのポイント。
8分音符を刻むスティックの、音と音の間のタイミングをしっかり意識してください。
8分音符を刻んでいるスティックは、音と音の真ん中でストロークの頂上に来ている筈で、このタイミングがすなはち、16分音符のウラですよね?
そして、1、3拍のハイハットの8分音符の音が2つ鳴らされた後に頂点まで達した時にバスドラムの16分音符が入るわけです。
 具体的には、『ハイハットを8分音符で刻みながら、「ツクツク・・・」と16分音符を口で言って』みます。
このとき、「ツ」が音を出す(叩く)部分、「ク」が振り上がった頂点の部分、ということです。
この行為、『』の部分の行為こそが、16ビートを感じるということです。
エイトビートをやっていた時は、刻まれた音のまま、つまり8分音符しか意識をしていなかったと思います。
「音を出していない部分のタイミングが重要になって来る。」わけです。
 次回に続きます。

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2012年06月30日発行第418号掲載

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