Beat46・WEBドラム教室[15-02]

【16ビートを叩く・01-02】


 前号からの続きです。
 譜面を見てください。
 1、2拍目は、既に配信した解説では、音の粒、音量を揃える、ということを述べて来ました。
右利きの人なら、左手(16分音符ウラを打つ部分)を右手よりも強く打つつもりで、とも述べましたが、これは、音の粒、音量を揃えるために弱い方の左手を強く打つ、ということであり、左手の音が右手の音と比べて小さくならなければ良い、というものでした。
しかし、3、4拍目ではアクセントが付いている。
これは、他の音よりも明らかに、はっきりと、大きく音を出さなくてはならない、ということ。
つまり「強調する」ということ。
スティックの振幅も左右で明確に差をつけて叩きます。
各拍に於いての1打目と2打目は、右利きの人なら右手を使いますが、この2つの音は8分音符のタイミングであることは既におわかりでしょう。
この2つの音の音量を抑え気味にし、つまり右手を敢えて少し振りを小さくして叩けば、左手のウラの音はより強調されるでしょう。要は、はっきりと音量差をつけることです。
1、2拍目と、3、4拍目をしっかり叩き分けられれば、同じリズムのフレーズでも強弱をつけることでこんなに違って聞こえる!ということが理解出来ると思います。
 さて、今回の例を見てもわかるように、16ビートといっても、8分音符も混ざっているし、しかもその8分音符はずっと並んでいる。
にも関わらず、16分音符ウラの音ひとつを強く叩くことに寄って、全然違うものに聞こえる。
これが前号『』の、16分音符が連打されていても、そのどの音のタイミングが強調されているかに依る云々、ということです。
ですから、16分音符が連打されている=16ビート、とは限らないということ。
よって、前号の「ハイハットをチキチキ刻みながら・・・」という形は、「ドラムの演奏パターンだけを聴くと、16ビートのカテゴリには一応入ると言えるが、それだけで演奏全体が16ビートとは必ずしも言えない。」ということです。
要は、演奏する人間のリズムの感じ方に依る、ということですが、実際に16ビートのフィルインやリズムパターンを今後紹介して行く中で「16ビートとはどう感じればいいのか。どうリズムに乗ればいいのか。」を身体で覚えてもらえれば、エイトビートとの違いもわかってくると思います。
また、16ビートに於いて、16分音符のウラを叩くことで、「弱い方の手の強化」にもつながりますので、是非トライして行ってください。

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2012年06月23日発行第417号掲載

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