Beat46・WEBドラム教室[14-60]

【フィル・インを叩く・16分音符06-10】


 今回は、前号までの「16分音符4つ目を抜いた形」の、また別の応用フレーズです。
 譜面を見てください。
1、2打目は同じパーツを、3つ目で別のパーツへ移動する形は変わりませんが、その3つ目の移動が、タムやフロアタム、そしてシンバルとミックスされています。
当メルマガを熟読している皆さんなら、すぐに気づくと思いますが、メルマガの「〜16分音符6-5〜8」の形をミックスして出来たものが今回の形ですね。
移動の順など、敢えて難しくしてありますが、自分で組み合わせを考えて、つまり、フィルインを創作して練習しても良いでしょう。
簡単なものから作って練習し、一定の規則性(例えばだんだん音が低くなる、など)を基に、バリエーションを増やして行くと良い。
その場合、3つ目シンバル(+B.D)を打つ動きを絡めた時、その次の拍で3つ目をタムへ移動させるなら、B.Dはキックしないように注意が必要でしょう。
手の動きに気を取られすぎて、キックしなくて良いところまでキックを入れないこと。
一度加えた動きを抜く方が難しいですし、前の拍と同じ動きを、つい、やってしまいがちなので気をつけてください。
 また、さらに発展させるためのやり方として、「旋律のように音を変化させて作る」というアプローチがあります。
ドラムは元来、「音程」はありません。
並んでるパーツも、標準セットならS.D、H.T、L.T、F.T、クラッシュシンバル2枚としても、合計6つしかない。
それに対して、メロディ楽器は1オクターブの中に14種類の音がある。
ですから、メロディ楽器の旋律をそっくりそのまま真似ることは不可能です。
ですが、音の高さが上がったり下がったりや、強弱は、似せることは出来る。
 このアプローチは、歌を歌うことが好き、あるいは得意、というような資質がある程度必要ですから、得意不得意が人によってあると思います。
私の場合は、元来歌うことは好きで、ギターソロの旋律なども口で真似てみたりしますし、バンドではコーラスもやります。
 ドラムの上達に、歌を歌うことは直接関係はないですが、例えば、下手でもいいから、メロディーや楽器の旋律を、口で真似てみて、
その変化のニュアンスだけでも、ドラムの演奏で真似てみるといいでしょう。
そのことが、ひとつひとつの音を大切に出すことにもつながり、さらに、「チューニング」にも気を配れるようになり、結果として、自分の演奏の幅を広げることになるのは間違いありません。

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2011年08月27日発行第374号掲載


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