Beat46・WEBドラム教室[14-54]

【フィル・インを叩く・16分音符06-04】


 前号からの続きです。
 前号では、タムやシンバルへの移動の時、上半身の左右のひねり(回転)を意識する、という内容でしたが、今回の(譜面の)フィルインでは特に、L.T→H.TとF.T→S.Dの移動、つまり「利き手ではない方向への移動」で意識すると、ラクに移動が出来ます。
 また、H.T→FTの部分も、斜めの移動で距離がありますから、同様に上半身のひねり(回転)を意識すると良いでしょう。
 さらに、フィルインへに入る1拍目も、L.Tからスタートですから、H.Hを刻んでリズムパターンを演奏している場合は、斜めの移動で距離があるのでやはり、ひねり(回転)を意識すべきでしょう。
各拍で、4つ目の音がないので、元々、移動はキツくはないのですが、移動がやりやすいフレーズだからこそ、上半身のひねり(回転)を意識して叩く練習をして、感覚を掴んでおいて頂きたい、ということです。
そのために、1〜4拍目まで、敢えて移動がやりにくい順序にしてあります。
 ところで、今回のフィルインでは、『右手は8分音符の速さでキープですから、移動の際も、「振り上げながら次のパーツへ移動」という形になるが、左手は、「振り下ろした形で移動。」というのを意識して頂きたい。
4つ目の音がないわけだから、この空白のところで、素早く上半身をひねり(回転させ)、そのときに左手は振り下ろした状態で、低空飛行するように移動させる。
右手は、この空白のところでは、次の拍のアタマのショットのために、振り上がりつつ移動するが、左手は、その右手のアタマのショットでの振り下ろしの時に振り上げれば良いわけだから、次のパーツへ移動した際には、振り下ろした状態で、右手が降りてくるのを待てば良い、待てれば良い、ということです。』
(『』=左利きの人は、左右逆にして読む)
 つまり、上半身のひねり(回転)を次の移動先のパーツを叩く前に行う、というわけです。(スローテンポでやってみるとわかりやすいでしょう)
そうすることで、腕だけで、或はスティックの振りだけで移動をさせようというふうにならなくなり、移動がしやすくなるはずです。
音を抜くことのない連打のフレーズや、移動の直前まで利き手ではない方のショットがあるフレーズでは、移動先のパーツを叩く前にひねる、というのは難しくなりますが(テンポが速くなるに従い、事実上不可能になる)、今回のフレーズで意識することにより、「上半身をすばやくひねる(回転させる)」という意識を常に持てるようになるでしょう。
 左手(左利きなら右手)も、テンポが速くなるに従い、早めに振り上げないと間に合わなくなって来ますが(つまり、移動しながらの振り上げになる)、出来る限りショットの直前に振り上げるように意識することでスティックコントロールのスピードの必要性を感じ、上達の足がかりになるでしょう。
 今回の上半身のひねり(回転)、利き手ではない方の動かし方、いずれも、より難しいフレーズを叩く時のための「備え」と認識してください。

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2011年07月16日発行第368号掲載


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