Beat46・WEBドラム教室[14-53]

【フィル・インを叩く・16分音符06-03】


 前号のフィルインの解説の続きです。
 今回は特に「上半身の回転」について、再度述べておきたいと思います。
 フィルインで、S.DからF.Tへと降りて行く、或は、F.TからS.Dへと上がって行くような形をはじめ、移動する方向に従って、「上半身も回転させる、ひねる。」ことを意識してください。
そうすると、移動がよりスムーズになる筈です。
腕だけを持って行こうとすると、腕に力が入りやすくなるし、動きが大きければ窮屈になる。
その窮屈さを避けるために、移動のときは自然と身体はある程度ひねることにはなりますが、「ひねらざるを得ない」という形よりも、「意識してひねる。」ということ。
この方が、腕そのものの動きを後押ししてくれて、移動がラクになる。
 また、「身体のひねりをメインにして、それによって移動をする。」というふうに意識すると、自然と「腹筋」に力が入ると思います。
この、「腹筋に力を入れる」ことにより、腕に余計な力が入りにくくなり、移動がしやすくなる、というわけです。
 注意すべきは、回転はあくまでも「上半身のみ」であること。
下半身=両足は、常にペダルの上に足を乗せておかなければいけませんから、下半身が回ってしまうことはないと思いますが、「腰を中心にして、あくまでも左右の回転のみ」という認識でいること。
 腰の位置、腰の軸が揺れてはいけません。
腰が揺れると、左右どちらかの足に重心が傾きます。
そうすると、重心が傾いた方の足が動かしにくくなる。
 例えば、右利きの人が、フィルインで重心が右足に傾いてしまうとフィルインの後、シンバルを叩いてリズムパターンに戻る時、B.Dがキック出来なくなる。キックしづらくなる。
 ドラムの演奏では、いかなる場合も重心は動かないこと、が原則です。
 また、左右だけでなく、前後へも揺れないようにしてください。
特に、前のめりになると、足が動かないばかりか、手も動かしづらくないます。
 タム類や、シンバルへの移動でも、
「腕さえ伸ばせば、十分に届く。」
ということを覚えておいてください。
 上半身の回転を、軸(腰)を揺らさずに行うには、姿勢がポイントになります。
腰の部分の背骨を、少し反らしてちょっとお腹を出す、くらいのつもりで、まっすぐキープ。
移動時もこの状態をキープさせることを心がけてください。
 長くなりましたが、次回もこの解説の続きです。移動に関連した、スティックの動きについても合わせて述べます。

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2011年07月09日発行第367号掲載


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