Beat46・WEBドラム教室[14-52]

【フィル・インを叩く・16分音符06-02】


 前号の応用編に入ります。
 従来の、1拍づつS.DからF.Tまで順番に降りて行く、或は、F.TからS.Dへ順番に上って行く移動の解説は割愛しますが、この号で、これから解説するものをやる前に、是非やってみてください。
ポイントは前号と同様です。
 では今回の譜面を見てください。
「各拍の16分音符の4つ目を抜く」形で、L.T→H.T→F.T→HS.Dの順に、1拍づつ移動していく形です。
 「真横の移動」が含まれていますが、右側から左側への真横の移動(左利きセットなら左側から右側)が二回あり、あえて少しやりづらい移動順にしてあります。
 利き手の側への移動よりも、利き手と反対側への移動の方がやりづらいことは、これまでにやってきた幾つかのフレーズ(フィルイン)の中で既に感じていることと思います。
 今回の場合は、16分音符4つ目の音がない分、まだ移動は容易い方かと思いますが、ダブルストロークなどを混ぜた、いわゆる「ルーディメンツ」と呼ばれる複雑な手順を使えば、移動はラクにはなるけれど、初級レベルでは難しすぎるし、シングルストロークのみでもある程度の速さまで動かせるようになることも、テクニックの向上には大切なことですので、様々なフレーズも、可能な限り、シングルストロークでトライしていきましょう。
 移動がやりづらくなる分、前号で述べたように、16分音符でも3連符でもない、変にヨレた音符にならないようにしてください。
拍のアタマのタイミングだけ合っていてもダメです。
各拍に於いて、3つ目の音と、次の拍のアタマの音との間隔が8分音符1個分、ちゃんと開くように叩きます。
利き手でない方の音量を、利き手より大きく。
このへんも前号で述べたことと同様です。
 また、今回のフィルインの場合、
「2拍目と4拍目は逆の手順でやればいいのではないか?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、そうするとまず間違いなく16分音符でも3連符でもないヨレたリズムになるでしょう。
基本の手順(右利きならRLR,RLR・・・)で叩く時以上になりやすい筈です。
 16分音符を1個抜いた形は4種類あることは述べましたが、それらはすべて、言い換えれば「1拍に叩く音は3つづつ。」であり、確かに奇数拍と偶数拍で手順を入れ替えることは可能です。
 ただ、手順を入れ替えても、すべての拍のリズムを揃えて叩くには、「左右のスティックコントロールが同じぐらいに出来上がっていなければ叩けない」のです。
右手と左手、それぞれに叩くタイミングが違い、それを拍ごとに入れ替えるわけですから。
大元であるRLRL・・・のシングルストロークを基本にして、そこから1つ音を抜く。
 今回は4つ目を抜くわけだから、RLRLの4つ目のLがなくなり、手順はRLRとして叩く方が初心者のレベルでは賢明と言えるでしょう。
 次回に続きます。

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2011年07月02日発行第366号掲載


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