Beat46・WEBドラム教室 [14-51]

【フィル・インを叩く・16分音符06-01】


 今回より「音符を1つ抜いた16分音符」の2種類目を解説していきます。
 譜面を見てください。
 各拍の4つ目の16分音符を抜いた形です。
(1種類目は、16分音符の2つ目を抜いた形でしたね。)
右利きの人の場合、RLR,RLR,・・・という手順。
つまりこれも1種類目と同様、左手の音を1つ抜きます。
右手は8分音符を連打する形でキープします。
 音符を1つ抜いた16分音符の形は全部で4種類ありますが、今回のものが一番簡単ではあると思います。
が、その分☆「ちゃんと叩けているつもり」になってしまいがち☆、とも言えます。
 左手=右利きの場合の2打目、の音量を、右手よりも大きくするつもりでショットしてください。
ここが弱いと、1種類目と同様、右手の音だけが目立ち、このフレーズの特徴が失せてしまいます。
 また、テンポが速くなるに従って、この2打目の音量を意識するあまり、タイミングが遅れ、結果その次の右手(右利き)の3打目も遅れてしまう可能性があります。
それで3つの音符の間隔が広くなってしまう。
 ところが、3打目から次の拍の1打目までは、8分音符1個分の間があり、ここでその遅れを取り戻し(つまり、8分音符1個分より若干狭い間隔になり)、次の拍の1打目はジャストで打てる。
 こうなると、拍のアタマは合ってるので、あたかも、「ちゃんと叩けている」かのように錯覚してしまう、ということです。
キレの悪い、なんだか16分音符のような3連符(1拍の中で3つの等間隔の音符を叩くもの)のような音になってしまいます。
(前述の☆印の部分はこういった症状になることを示しています。)
 今回の譜面のように、同じパーツを叩き続ける場合は、まだその「音符のヨレ」がわかりやすいですが、タムなどへ移動する形になると、わかりにくくなるので注意が必要です。
 とにかく、右利きの場合、「右手を8分音符の速さで叩き続けることを意識し、その右手の音量を大きくし過ぎないようにしながら、左手はその右手よりも音量を大きく叩く」ということ。
スティックの振り幅に左右明確な差をつけてください。
右手の音量を大きくし過ぎると、左手でそれよりも大きく音を出すことがキツくなります。
 テンポキープのモノサシとして、右手を意識するのは良いが、そのことで音量を大きくし過ぎないようにし、同時に左手の音量を右手より大きくする。
 両手への「意識の配分」がポイントです。
 どんなフレーズに於いても、身体のひとつの部位のみに意識を配分するということは原則としてない、と思って良いでしょう。
 次回より、今回の応用編を述べます。

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2011年06月25日発行第365号掲載


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