Beat46・WEBドラム教室[14-50]

【フィル・インを叩く・16分音符05-11】


(初級編の続きです)
 さて、同じリズムのフィルインの応用編をもうひとつ。
 譜面を見てください。
 1拍ごとに叩く3つの音、すべて違うパーツを使う、というものです。
(これまでは、後ろの2打については同じパーツを叩くという形で共通していましたね。)
 音の高さが上がったり下がったりに聞こえて、最初はちょっと混乱するかもしれませんが、手順はこれまでと同じ「RRL,RRL,・・・」です。
左手は4拍ともH.Tのみ。右手がL.TとS.DとF.Tを行ったり来たりする形です。
また、前半2拍と後半2拍は全く同じ。つまり、2拍フレーズを2回繰り返して1小節、という形です。
右手の動きが割と忙しくはなりますが、右手ばかりを気にしすぎて、左手の音量が小さくならないようにしてください。
左手の音が小さくなると、右手の音=8分音符の連打しか聞こえなくなり、このフィルインの特徴が失せてしまいます。
(これまでのものも同様です)
 さらに、「4拍叩き終わったその次」も注意が必要です。
フィルインを叩き終えたら、通常クラッシュシンバル(+B.D)を打ってリズムパターンに戻りますよね?。
ところが、今回のこのフィルインの場合、右手の移動の形、音の変化を考えると、つい、リズムパターンのアタマもL.Tを打ってしまうんではないかと思います。
つまり、5拍やろうとしてしまうってこと。
 ポイントは、4拍目の後ろ2つ(S.D→H.T)を打つあたりで「次はシンバル!。」と意識出来るかどうかです。
 もちろん、意識を100%使ってしまうと、この4拍目の後ろ2つがちゃんと打てなくなるでしょうから、「意識の配分」を心がけてください。
 後ろ2つを叩きながら、同時に「心の片隅」で、クラッシュシンバルとB.Dを鳴らす動きをイメージ出来れば良い。
 言うまでもなく、エイトビート等、手足を個別の動きでキープするような時は、おのずとこの「意識の配分」を行っていると言えます。
 叩くフレーズに寄って、その意識配分がひとつの部位(例えば右足、例えば左手)に大きく(多く)配分されている、もしくは状況に寄って、大きく意識を使う部分が変わるなど、演奏の中では、意識の配分がめまぐるしく変わる場合もあるでしょう。
この変化に慣れること、そして、極力この意識配分の変化を少なくしても済むようにすることが、そのフレーズ、演奏を自分のものとするということで、上達するということ、とも言えるでしょう。
(意識の配分についての詳細は別途機会を設けて解説します。)
 また、フィルインを2小節に伸ばして、8拍叩いた後に、スムーズにクラッシュシンバル(+B.D)を鳴らしてリズムパターンに戻れるかどうかもやってみてください。

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2011年06月18日発行第364号掲載


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