Beat46・WEBドラム教室[14-48]

【フィル・インを叩く・16分音符05-09】


 前号とは別な応用編を述べるとのことでしたが、前号の補足としての応用パターンからまず述べます。
 始めに、後ろ2発の移動の形を、前号の逆、つまりF.T→L.T→H.T→S.Dの順にしたものもトライしてください。
 この場合、1、2、3拍目アタマはライドシンバル側のクラッシュシンバル、4拍目がH.H側のクラッシュシンバルを選択するとスムーズでしょう。
4拍すべて、ライドシンバル側のクラッシュシンバルでも構いません。
 また、後ろ2発の移動の順序をランダムにして叩いてみたりもしてみましょう。
選択するシンバルをどちらにするかで戸惑うかもしれませんが、原則、「その時点で近くにある方のクラッシュシンバルを選ぶ」で良いです。
 ランダムというのが難しければ、あらかじめ移動の順番をいくつか決めておき、ひとつづつ練習すればいいでしょう。同じパーツを続けて使っても良い。
 S.D、H.T、L.T、F.Tの4つを使って今回のフィルインを叩く場合、後ろ2発を同じパーツを叩くとするなら、4拍(1小節)フィルインのパターンは、4×4×4×4=256通りあります。(4拍とも同じパーツの場合も含む)
さらに2枚のクラッシュシンバルが、どんな順序でも両方選択可能とした場合、とんでもない数になります(笑)。
 これをひとつひとつダブらずに順番に叩けるようになる必要はありません。
「幾通りもある。」という認識のもと、移動順序を決めて叩く、或はランダムに、という方法でトライし、なるべく多くの種類が叩けるようになっておけば良い。
それはそのまま、自分の引き出し、バリエーションの幅となります。
 リズムパターンやフィルインを覚えることは、言葉を覚えることと同じ、と思ってください。
多くの言葉を知っていれば、色んな表現で会話出来る。
ボキャブラリーを広げる、ということですが、演奏に於いてのボキャブラリーを増やす、ということですね。
言葉よりも制約が少ないですから、「こうやっちゃいけない。」という風にはあまり考えない方がいいでしょう。
演奏のキャリアを積んで行けば、「こういう時はこうするといい。」とか、「こうしてしまうと他の楽器の音と噛み合ないな。」などがわかってきます。それでさえ、解釈に寄ってはOKとなることもある。
ケースバイケースで考えればいいですから、とにかくまず、自分の演奏の引き出しの中身(=演奏のボキャブラリー)を増やして行くことを考えて行けば良いと思います。

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2011年05月07日発行第358号掲載


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