Beat46・WEBドラム教室[14-47]

【フィル・インを叩く・16分音符05-08】


 前号のフィルインの応用編に入ります。
 譜面を見てください。
 アタマでシンバルとB.Dの音が入り、後ろの2発は、拍ごとにそれぞれS.D→H.T→L.T→F.Tと移動して降りて行く形です。
 「フィルインを叩く」〜16分音符4−4〜と同様、ポイントはまず、「叩くシンバルの選択」ですね。
 標準セットでは、左右合わせて2枚のクラッシュシンバルがあると思いますから、そのどちらを叩きながらフィルインするか、ということですが、前述の4−4の時と同様、1、2拍目は向かって左側(=H.H側)のクラッシュシンバル3、4拍目は向かって右側(=ライドシンバル側)のクラッシュシンバルを選択すればいいでしょう。
 2拍目で左側のクラッシュシンバルを叩くと、スティックが交差しますから2拍目で右側(=ライドシンバル側)のクラッシュシンバルを叩いても良い。
 最も、今回のフィルインは、各拍の16分音符の2つ目を抜いた形ですから、アタマでシンバルをショットした直後のショットがない分、4−4の場合よりはラクかもしれません。
 特にシンバルの音色の選択にこだわらない限り、どちらのクラッシュシンバルを選択しても良いでしょう。
 その他の注意点としては、前号と同様ですが、「利き手」(=クラッシュシンバルを打つ方の手)の動きがかなり忙しくなるので、この利き手が、8分音符の速さをキープしながら移動出来るようにし、且つ、利き手の音同士の真ん中にもう一方の手のショットがしっかり入ること、強く打てることを意識してください。
 また、クラッシュシンバルを派手に鳴らしながらのフィルインなのでどうしてもクラッシュシンバルの音が前面に出て来て、タムやフロアタムの音が良く聞こえなくなる可能性もあります。
 パーツの口径が大きくなるほど、強いショットが必要であり、同じ強さで叩いていれば、H.T→L.T→F.Tと移動するに従って、だんだん聞こえにくくなる。クラッシュシンバルの音がやかましい分尚更です。
 ですから、今回のフィルインに於いて、後ろ2発をだんだんと強くしていくように叩くこともポイントのひとつです。
 平均的に強いショットを打てる人であれば、同じ強さで叩いていても大丈夫だと思いますが、自信がない人は、1拍目のスタートからあまり強く打ち過ぎないようにし、徐々にショットを強くしながら叩くといいでしょう。
 最も、まだまだスティックを振る、ドラムを叩く量が少ない段階であれば1拍目から強くショットし、2拍目以降さらに強く!と手に負荷をかけることも練習では必要です。
 その上で、例えばバンドで演奏する時に、「力配分」を試してみる、というスタンスで良いでしょう。
 次回はまた別の応用編を紹介します。

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2011年04月30日発行第357号掲載


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