Beat46・WEBドラム教室[14-44]

【フィル・インを叩く・16分音符05-05】

 さて今回は、タムやシンバルへ移動するときの、特に「腕」の使い方、加えて、その時の身体の使い方、あり方を解説します。
 まず、振り方の基本姿勢として、「肘は降ろしておく」ということがあります。
身体から、肘が離れ過ぎない方が良いに越したことはない。
もちろん、ギュッと締めるようにまでする必要はない。
「傘をさす時の感じ。」でいいでしょう。
傘をさす時、肘を上げたりしないよね?。
 逆に、極端に身体に腕をくっつけたりもしない。
 肘を上げない、ということは、特に上腕に余計な力が入ることを防ぐのが目的です。
肘を上げることは、腕を上腕で持ち上げることになるので力が入りやすいのです。
 ただし、タムやシンバルへの移動の際、少し肘が上がっていることが、ラクな場合もあります。
特に、真正面にあるH.Tなどへの移動の場合、少し肘が上がっていることで、肘そのものの曲げ伸ばしを少なくして移動が出来る。
 また、筋肉質の人、腕の関節が硬い人は、手の甲を上に向けてスティックを振ろうとした場合、肘が少し身体から離れてしまう。
それでも腕全体に力が入っているわけでもない。
 ですから、多少肘が上がることは気にせず、余計な力を、腕に入れることだけは避けて演奏すればいいでしょう。
 同時に関節を柔らかくするストレッチなどを行って、徐々に柔らかくして行けばよい。
 ただし、握りこぶしよりも高くなってはいけません。上腕の角度が45度以内が限界と思って良いでしょう。
 最も、斜めや真横の移動となると、やはり肘が上がっているとやりにくいですから、極力、肘は降ろして叩くようにしてください。
 それから、移動の時に、腕に余計な力が入らないようにするための、コツがあります。
 それは、「腹筋に力を入れること。」です。
 腹筋は、スティックコントロールに直接使う部分ではないので、力を入れても問題はない。
 また、腹筋に力を入れることは、まっすぐな姿勢をキープすることを手助けしてくれる。
 さらに、腕以外の部分に力を入れることで、逆に腕には力が入りにくくなるし、腕の動きのスピードを助長してもくれます。
 どうしても、使う腕にまず力を入れがちなのですが、そこで、腹筋にグッと力を入れる「習慣」をつけておくといいと思います。
 理想としては、
「ストロークは手首と指、移動は腕を使う。」
ということ。
 スティックの上下の動きは、腕に頼らずに、手首と指だけで速く強く動かせれば、腕は移動のみに使うことが出来、速い音符の複雑な移動も出来るようになるでしょう。

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2011年04月09日発行第354号掲載


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