Beat46・WEBドラム教室[14-42] 【フィル・インを叩く・16分音符05-03】 |
さて、前々号での(a)、前号での(b)の使い分けについて解説します。 まず、習得する順序としては、初めに(a)、その後(b)でしょう。 シングルストロークに於ける、両方のスティックの動きの関連性を基にした左手の動かし方が(a)ですから、まずこれが出来なければ、今回のフィルインも正確に叩くことは難しいでしょう。 左手をショットしてすぐにスティックを上げ、上げた状態で待って振り下ろす人がいますが、このやり方でまったく叩けないことはないにせよ、テンポが変わったりすることで、早く振り下ろしてしまったりする可能性が高い。 通常、すべての音量を揃えて叩く場合は、(a)で良いと思います。 ただ、利き手でない左手(左利きなら右手)は、音が弱くなりがちだから、右手のストロークよりも大きめに振り上げた方が良い。その結果、右手と左手の音量を揃える事が出来る、ということ。 そして左手の音だけを特に強くしたい場合に(b)を使えば良いと思います。 (a)と比べて、早く左手を振り上げ始めるやり方ですから、その分、スティックを大きく振れるわけです。 右手との音量差が大きいほど、元の形とは違ったニュアンスを出すことが出来る。まるで別物!、というぐらいに変化します。 ただ、この(b)の振り方、初心者にはちょっと難しいかもしれません。 右手と左手の動きのサイクルが異なるからです。 右手は8分音符の連打をキープしながら、左手は1拍を、円を描くように、動きを止めずに動かす。 左手に意識が9割がた集中し、右手はほとんど意識しなくても大丈夫なぐらいでないと出来ないでしょう。 しかし、左右の動きのサイクルが違うとは言っても、全く無関係ではないことは、前号(b)の動かし方を読んで頂ければわかると思います。 両手を使って様々な16分音符のフレーズを叩く場合、左右のスティックの動きには何らかの関連性が必ずあるものだと思っておいて良いでしょう。 (a)は必須、(b)は発展的なものとして練習すれば良いと思います。 次回より、T.T、F.Tなどへの移動を絡めた応用パターンを紹介して行きます。 Copyright (C) 2006-2015 Beat46 All rights reserved. |
2011年03月26日発行第352号掲載 |
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