Beat46・WEBドラム教室[14-41]

【フィル・インを叩く・16分音符05-02】


 今回のフィルインは、右手は8分音符の速さでキープする動きですから、「ポイントは左手の動き」であることは前号で述べました。
 前号の(a)の部分の解説です。
この左手の動きには、もう1パターンあることを紹介します。
 譜面を見てもわかりますが、左手のショットは1拍につき1打で、すべて16分音符の4つ目です。
これは、左手の音だけを取り出すと、4分音符と同じ間隔で並んでいるということです。
ですから、4分音符を叩く時と同じ動きが使える、ということです。
 具体的にどうするかというと、
(b)左手は振り下ろした状態にしておき、(これは(a)と同様)、
右手の最初の音(つまり拍のアタマの音)が鳴ると同時に、左手を振り上げ始め、右手の2打目が鳴った時に、スティックの先が頂上(=振り下ろす直前の位置)に来るようにし、そして振り下ろす。
 ここで、(a)の振り方では、スティックは振り下ろした状態で止めていましたが、すぐ次の右手が振り下ろされて来て音が鳴りますから、ほとんど止まることなくまた左手を振り上げ始め、右手の2打目の時に頂上に達し、そして振り下ろし・・・と繰り返すわけです。
 頂上から振り下ろして音を鳴らすまでの左手のスピードは、(a)とまったく同じと考えるべきでしょう。
 では、(a)と何が違うかというと、左手の振り上げ始めのタイミングが違う、ということ。
(a)の場合は、右手の動きとの関連性を持って動かす。
元々のシングルストロークの動きの、「片方のスティックが振り下ろされる時に、もう片方のスティックは振り上がって行く」、という動きに基づいて、左手の振り上げのタイミングを決めているわけですね。
 今回のフィルインでは、左手は1打叩かない部分があり、その時は振り下ろした状態で待機というのが(a)、叩かない部分の時間も動かし続け、円を描くイメージで左手を動かし続けてショットするのが(b)ということです。
 この(b)の場合、左手を振り上げる時は、手首の関節から上げて行く方が良いでしょう。
スティックの先から上げると、スティックの先端が頂上に到達するタイミングが早くなってしまう。
よほど速いテンポで、手首の関節から上げた後、スティックの先端を引き上げるのが間に合わない、という場合は先端から上げてもいいですが、それはかなりテンポが速い時であると思います。
 次回この(a)と(b)の使い分けについて解説したいと思います。

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2011年03月19日発行第351号掲載


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