Beat46・WEBドラム教室 [14-39]

【フィル・インを叩く・16分音符04-07】


 さあ、今回のフィルインは初心者には少し難しいかも知れません。個人差はあると思いますが、手の移動も若干ですが、忙しくしてみました。
 が、それよりも今回のポイントは「シンバルとバスドラムを鳴らすタイミング」です。
 譜面をご覧ください。(今回は丁寧に・笑)
 1拍目と4拍目のアタマでシンバルとバスドラムを鳴らす形です。
 前号の形を拍ごとに並べ替えて、且つ、タム同士の移動も難しくしたもの、と思ってください。(前号の1拍目の動きは今回の4拍目に、前号の3拍目の動きが今回は1拍目になっています)
 ですから、タム移動が難しいなと感じた人は、タム移動は前号の形のままにして練習してみてから、今回のタム移動の形にしてトライしてみれば良いと思います。
 この、1拍目と4拍目にシンバルとバスドラムを鳴らすことが一番のポインドで、恐らく前号でのシンバルとバスドラムを鳴らすタイミングよりもやりづらいかと思います。
 これが、落とし穴を広げる、という意味です。(別にどうってことないよって人も居るかもですが・笑)
 前号の形では、シンバルとバスドラムを、「前半1、2拍目は鳴らす。後半3、4拍目は鳴らさない。」=「前半2拍はキックあり。後半2拍はナシ」という形でしたね。
 恐らくこれをひっくり返しても、つまり、「前半2拍キックはナシ。後半2拍キックあり。」としても、さほど難しくはないでしょう。
 前半後半2拍づつでの動きの変化はわりと容易いが、今回の形は、キックを入れるタイミングが不規則に感じられると思います。
 シンバルとバスドラムを鳴らすということは、言ってみれば「アクセントをつける」ということ。
 1、3拍にアクセントとか、2、4拍にアクセントなどの形は、小節の区切りを起点として2拍ごとの変化だから、4拍子の繰り返しの中ではさほど難しくはない。
 しかし、今回のように1拍目と4拍目にアクセントということになると、ちょっと不規則な感じがするわけです。
 フレーズとしてはこの方が面白い、と言えますね。
 「4拍子という基本の流れの中で、不規則な聴かせ方をする。」というようなリズムパターンや、フィルインが今後たくさん出てきます。
 それらが出来るようになることは、表現の幅が広がることになる。
 また、規則的な並びのフレーズは、下手をすると「ちょっと幼稚な感じ」もしてしまう。やっちゃいけないというわけではないのですが。
 ☆今回のフィルインの1拍目=A、2拍目=B、3拍目=C、4拍目=Dとし、B→D→A→C、若しくはC→A→D→B、という順序で叩いてみてください。
 そうすると今度は、「2拍目と3拍目にシンバルとバスドラムを鳴らす。」という形になります。これもちょっと不規則な動きに感じられるかと思います。
 そしてさらに、今回のフィルインと、それを並べ替えた☆印の形をつなげて、2小節のフィルインにして叩いてみてください。不規則感満載になるでしょ?(笑)
 4−4から今回の4−7までの譜面に出て来た拍ごとの動きを、自分で組み合わせて並べてみれば、様々なフィルインのバリエーションが生まれます。
 それでもまだ、「16分音符の後ろ3つの音は同じパーツを叩く」という限定的な条件がついていますね。
 この条件を変えればさらにバリエーションは増える。
 今までに紹介したすべてのフレーズを組み合わせても(8分音符のものやシンバルとバスドラムを絡めないものも含め)、様々なバリエーションが作れます。組み合わせは自由です。
 「今までに知った様々な形がどれくらい自分のものになっているか。」を確かめる意味でも、是非、オリジナルなフレーズを作ってみてください。そうすれば叩く楽しさが増すと思います。
 その上で、「フレーズの音が上がり調子か、下がり調子か、上がったり下がったりか。」など、聞こえ方を確かめて、どういう曲のどんな場面で叩くと良いか、などを研究して行くと、ドラマーとしてのレベルはグッと上がります。
 繰り返しトライすることが勿論必要ですが、その繰り返しが、必然的にドラムを叩く時間、量を増やし、上達への道筋となるのは間違いありません。
 ギターやベース等と違い、ドラムでは「この音は出しちゃいけない。」というのは基本的にはありませんから、思い切って色々叩いてみましょう。

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2010年07月24日発行第317号掲載


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