Beat46・WEBドラム教室[14-38]

【フィル・インを叩く・16分音符04-06】


 今回は、前号を発展させた形です。
 スコアをルック(ルー大柴かっ・笑)
 1、2拍目は前々号4−4と同じです。3拍目はL.Tをアタマの音にして叩き、そこからH.Tへ、4拍目はやはりL.Tでアタマの音を叩いてそこからF.Tへ移動します。
 シンバルを叩く回数が減り、隣同士のタムでの移動だから少しラクかなと思いきや、実は落とし穴があります。
 それは、「3、4拍目でもバスドラムをキックしてしまう。」ということ。
 レッスンでもよくこれをやってもらうと、3、4拍目でキックしてしまう生徒さんが割と多くいます。
 本来なら、タム同士の移動の形の発展として、シンバルのショットを混ぜて行く、というプロセスで練習して行くのも良いのですが、私のレッスンでは、4−4→4−5→今回の形という順番でやります。
 そうすると、たいがいこの「不要なところもキックしてしまう。」という症状に陥ります。
 これまで散々シンバルとバスドラムをアタマで打って、タム移動しながらもシンバルを打って・・・、という風にやって来た上での今回のフィルインですから、言ってみれば、4拍すべてキックするクセがついてしまっているんです。条件反射みたいなもの(笑)。
 別にイジワルしてるわけではなくて、この順番で練習してもらうにはワケがあります。流行の「ワケアリ商品」です。なんちて(笑)。安くならないし(笑)。
 演奏で出す音は「加えるより抜く方が難しい」ということを知ってもらう、というのがワケ=理由です。
 タム同士の移動からの発展なら、バスドラムを「加える」ということになる。
 対して、私の行っている順番だとバスドラムを「抜く、減らす」ということになります。
 ストローク(キック)を加えて増やすより、連続して動かしていた状態から、ストローク(キック)を減らす=「動きを止める」方が難しい。
 速い動きの中でやると特に難しさを実感するでしょう。(具体的なフレーズは追って紹介します)
 そのための予備的訓練ととらえてください。
 4拍目のL.T→F.Tへの移動で、L.Tを叩いた方の手(腕)が邪魔になって次のF.Tが叩きにくければ、前号で解説したように、L.Tを少し外側から叩く、つまり、ちょっと脇を開けて肘を上げて叩けば良いでしょう。
 ☆この叩き方は4−4の4拍目でも適用と考えてください。ただし、セッティングの具合によっては必要ない場合もあります。
 ☆4−4と今回の場合、もしこの外側から叩くことをやるなら、その2つ前の音(シンバル、L.Tを叩く方の手[腕]にとっては1つ前の音)を叩いて振り上げる時に、脇を開けて行く(肘を少し上げる)ことをしなければ間に合わない、ということを実際に叩く中で確認してください。
 今回はここまで。
 次回は、落とし穴をさらに広げます。えーっ!、と思わずにちゃんと読みましょう。怖いもの見たさで(笑)

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2010年07月17日発行第316号掲載


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