Beat46・WEBドラム教室[14-33]

【フィル・インを叩く・16分音符04-01】


 さて、久々に初級編に戻ります。
(前回最後の初級編は、'09.11.28配信の第283号「フィルインを叩く」〜16分音符03-03〜でした。)

 いよいよ16分音符のフィルインにもシンバルが絡んできます。ドラムらしくなって来た(笑)
 譜面を見てください。
 それぞれの拍のアタマで、「右手でクラッシュシンバルを叩き」、同時に「バスドラムもキック」します。
(通常、クラッシュシンバルとバスドラムはセットで(一緒に)音を出す、ということは以前述べました。=第230号にて)
 それ以外の音はスネアドラムを叩きます。手順はRLRL・・・のシングルストロークで。
 このフィルインは実は、「第230号」での8分音符のフィルインと動きは全く同じです。
 ただ、16分音符ですから、音符の速さが2倍となり、1小節(4拍)の中で、同じ動きを4回繰り返すことになる。
(注意すべきポイントは、8分音符の時と同じことがほとんどですから、再度☆「フィルインを叩く」〜8分音符6−1〜3☆も読み返しておいてください。)
 右利きを前提に解説します。(左利きセッティングの人は左右を逆にして読んでください。)
 まず、注意すべき点は、クラッシュシンバルとバスドラムの音のタイミングをピッタリ合わせること。
 そして、一番のポイントはその、右手でクラッシュシンバルを叩きに行く時に、「確実に左手を引き上げる」ことです。
 これをやらないと間違いなく左手の音が遅れるか、左手で叩くべき、その2打目を右手で打ってしまうでしょう。
 音符が速い分、8分音符の時より顕著に症状は現れるはずです。
 RLRLのシングルストロークで速い音符を叩く場合、片方のスティックを振り下ろすとき、もう片方は振り上げる動きをするのが基本ですね。そうしないと速さについていけない。
 ところが、今回のフィルインでは1打目のところでバスドラムもキックするし、そのバスドラムと、右手で打つクラッシュシンバルの音を揃えるということに意識が偏り過ぎて、左手の動きが止まりやすいのです。
 つまりは、「意識が身体の右側(右手と右足)に偏ってしまって」、左手に意識が行かず、ただでさえ利き手ではない動かしにくい左手が振り上がって来ない。
 また、シンバルが、スネアドラムやタムと違って叩くと揺れるので、手に反動が感じられず、そのことが余計に左手を止める原因となる。(このことは8分音符でのフィルインの解説=「前述の☆印」の中でも述べました)
 上手く出来ない時は、(A)まず1打目を打つ瞬間に、右手と右足の動きに注意しながら、必ず左手にも意識を持って行って、「確実に左手を引き上げて」ください。
 そのためには、ゆっくりスローテンポからやること。この場合、テンポキープはとりあえず無視してもいいから、手足の動きの順序をまず覚えてしまうのです。
 音を鳴らす順序を追っていって動きに慣れるという方法です。
 動きに慣れたら、メトロノームを使って、テンポキープも気をつけながらやり、徐々にテンポアップしていく。
 また、スローテンポと言っても、あまりゆっくりすぎると、左手が止まっても間に合ってしまうので、両手の動きを止めなくて済むぐらいのゆっくり感、とでも言いますか、そんな感じでまずやってください。
 また、(B)バスドラムをキックせずに、まず右手と左手の動きだけをやって(譜面のバスドラムがナシと考えて)、手の動きを掴んでから後に、バスドラムのキックを付け加える、というのもあります。
 連続して動く両手の動きをまずキープしておいて、それからキックを足して覚えるという方法。
 スティックワークに自信がない人は、この(B)でやった方がいいかもしれません。
 が、初心者には(A)の方がやりやすくて、合理的だと思います。
 次回に詳しく。

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2010年04月17日発行第303号掲載


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