Beat46・WEBドラム教室[14-30]

【フィル・インを叩く・16分音符03-01】


 さて再び初級編に戻ります。
 16分音符フィルインのバリエーションのひとつですが、今回のものはかなり動きが激しいです。
 16分音符を2つづつ、つまり半拍ごとに移動させていきます。
 譜面を見てください。
 S.D(=スネアドラム)を中心として、H.T、L.T、F.Tへと移動させますが、その結果S.Dとタム、フロアタムを行ったり来たりする動きとなります。
 ただし、4拍目はS.Dへは戻らず、L.Tへ移動してそこから3拍目と同様F.Tへと移動する形になっています。
 2つづつ移動させていくパターンは、かなり多くのバリエーションが考えられますね。そのうちのいくつかを順次紹介していきますが、今回のものは、全てのパーツを使えて、且つテンポキープがしやすいので、初めに取り上げました。
 ◎16分音符を叩く上での注意点のひとつとして、「左手をしっかり振る。」=「右手よりも左手のショットを強く。」(右利きの場合)というのがありますが、今回のフィルインでは特に慌ただしく、また、右側へと移動していくため、どうしても利き手の方で全体の動きを引っ張っていってしまいがちです。結果、利き手ではない方のショットが弱くなりやすい。
 ◎また、3拍目までは拍のアタマの音がすべてS.Dで、テンポキープを意識し過ぎて、このアタマの音だけを強く叩いてしまう可能性もある。移動がきつくて、でも遅れないように!、と思うあまり、アタマ以外の音が小さくなってしまう。以上に述べた二つのようにならないように気をつけてまず、スローテンポから始めてください。
 もうひとつ注意することとしては「目」ですね。目線をどう持っていくかということ。叩く場所が変わるたびに、目線を移すことはたぶん難しいでしょう。
 ☆基本的にはS.Dを叩いている時に、次に叩くタム或はフロアタムの方を中心に見るといいでしょう。中心に、と言ったのは、タムやフロアタムに目を向けつつも、S.Dの真ん中もちゃんと叩けてるかどうか確認する、つまりS.Dをショットするスティックの先の行方が見えるように視界に入れる、ということです。タムへの移動が絡んだフィルインでは、どうしても自分から遠いパーツだけに目が行きがち。その結果、「灯台下暗し」で一番手前のS.Dに全く目が行かなくなることにならないようしてください。
 ☆さらにはタムやフロアタムの方へ上半身を乗り出すようには絶対しないこと。このことは、S.Dが見えなくなるのみならず、手や足の動きの妨げになります。フィルインは足が絡むこともありますから、上半身が揺れるクセがつくとB.DそしてH.Hもコントロール出来なくなる。
 ☆印については、タム移動の絡むプレイでは共通の注意点です。
 動きに慣れてきたら、テンポを速くしていきましょう。
 今回のフレーズは、移動のスピードをつける練習メニューとしても有効で、中級者にも適したフレーズと言えるでしょう。

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2009年11月14日発行第281号掲載

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