Beat46・WEBドラム教室[14-29]

【フィル・インを叩く・16分音符02-02】


 今回のフレーズは、前回に紹介したものを逆から叩く形です。つまり、F.T→L.T→H.T→S.Dの順に移動していくパターン。
 音は低い音から高い音へと上がっていきます。

 譜面を見て下さい。
 F.Tから叩き始めて、やはり拍の真ん中(4分音符と4分音符の間)のタイミングで移動をしていきます。F.T=6つ、L.T=4つ、H.T=4つ、S.D=2つ、つまり前回同様6・4・4・2という並びです。
 これも前回に述べたのと同様、どの音が拍=4分音符のタイミングと重なるのかをチェックしてください。(解答は割愛します。自身でチェックを)
 チェック出来たら、B.Dで4分音符をキックすることも加えて叩いてみましょう。
 今回は「16分音符1-6」で述べた動きが、まさに出て来るワケですが、L.T→H.Tという一番やりづらい移動が含まれます。ここでテンポが狂いやすいので注意が必要です。
 ☆「16分音符1-6」で紹介した1拍ごとに移動するフレーズも、F.T→L.T→H.T→S.Dという順序の移動も試してみてください。「2つづつ、もしくは4つづつ移動していくフレーズは必ずその逆からの移動パターンも存在」します。練習にもなり、演奏で使えるバリエーションともなりますからトライしてみてください☆
 多くの場合、フィル・インはS.DからH.T、L.T、そしてF.Tへと、左側から右側へ(右利きセットの場合)、音の高い方から低い方へと移動していきますが、別に決まりがあるわけではない。
 多くの曲で、そういうふうに叩かれていることが多いのは「叩きやすいから」という理由以外思いつかない、というのが筆者の意見です。
 ベースやギター等の音階が下がり調子であれ、上がり調子であれ、ドラムは下がり調子のみ、というのはちょっとつまらない。
 ドラムは、音階がない分、自由に叩くパーツを選べるわけです。その分、もっと音の高低の移り変わりを楽しんでもいいのではないかと思います。センスの良いドラマーはちゃんとそのへんわきまえてます。
 複雑な音の変化を求めれば手順も複雑になりますが、現時点で使っているシングル・ストロークの範囲でも、音の変化のバリエーション=つまりは移動のバリエーションはかなりたくさん出来ます。
 左側から右側だけ、音の高い方から低い方へだけ、などの先入観をまず捨て去ってください。音階のない楽器だからこそ、ドラムはメロディーや音階の移り変わりのイメージを持ちながら、ドラムを操るべきなのです。
 「ドラムで唄う」とはこのことです。コードやスケールの理論に縛られたギターやベースとは異なる世界観があります。
 だからドラムはやめられね〜・笑。

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2009年06月20日発行第260号掲載

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