Beat46・WEBドラム教室[14-28]

【フィル・インを叩く・16分音符02-01B】


 前回のフィル・インを、テンポキープしながら叩けるようになるための方法として、B.Dを4分音符でキックしながら叩く、という方法があります。(譜面参照)
 譜面を見れば、1拍ごとの区切りがそれぞれどの音かわかると思います。
 B.Dをキックした時に重なるべきパーツの音がちゃんと重なっているか確かめてください。
 1拍目のB.Dは1打目のS.Dの音と、2拍目のB.Dは5打目のS.Dの音と、3拍目のB.Dは3打目のH.Tの音と、4拍目のB.Dは3打目のL.Tの音とがそれぞれ重なり、これらB.Dと重なる音はすべて右手の音(右利きの場合)です。
 曲に合わせながら、或いはメトロノームを鳴らしながらやってみてください。

 前回、「音符の速さが合ってれば拍が取れなくても良い とうのは間違いだ」と述べましたね。
 演奏するテンポ=速さ、というのは原則、始めに4分音符の速さ(長さ)を決めてスタートします。速さの区切りの基本が4分音符、ということ。つまり、まず4分音符の速さ(長さ)が決まり、その4分音符の倍の速さ(長さは1/2)が8分音符、さらにその倍(長さは1/4)が16分音符となる。8分音符や16分音符の速さ(長さ)というのは4分音符の速さ(長さ)を決めた結果なのです。
 このことから察すると、「拍が取れない状態で16分音符の速さが合った」というのはかなり偶発性が高い。
 例えば、1拍という区切りを、4センチというサイズに置き換えたらどうか。半分の2センチが8分音符、さらにその半分が16分音符、というのは、4センチというサイズが明確に示されていれば、定規がなくてもかなり正確に測れるはず。しかし、同じく定規を使わずに、1センチを目測で測って区切っていき、4つづつ並べていって、正確な4センチを示せるか?、と言えば、ちょっと怪しいですね?
 たぶん、9ミリとか1.1ミリとかが混じったりして、4センチより長かったり、短かったりする印が並ぶはずです。
 まず、大きな区切りである4分音符を決め、それを感じながら(リズムとして取りながら)、その4分音符をさらに細かく切った8分音符や、16分音符を決めて(演奏して)いくことが音楽の演奏の基本なのです。
 「8分音符がゆっくりだからといって、それをひとつずつ1・2・3・4・5・と数えてはいけない」という話を以前しましたが、このことと同じで、細かい音符の間隔を、1つづつ追って行くのと4分音符を基本にしてそれを細かく分けていくのとでは、結果的にそれぞれの音符の速さを同じに出来ても、「リズムの流れ・ノリ」が全く違うものとなり、その違いは必ず音に現れます。

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2009年06月13日発行第259号掲載

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