Beat46・WEBドラム教室[14-20]

【エイトビートのバリエーション04-02】


 さて、前回のエイトビートのパターン、うまく出来ましたか?
 B.Dのウラ打ちがふたつ続くパターンですが、ウラの音を並べると、音の間隔は4分音符に等しくなるので、特に初心者の人は4分音符をキックしたような感覚になり、その後の4拍目のS.Dのタイミングがわからなくなったり、ズレたタイミングで打ってしまうかも知れません。
 確認のために再度述べますが、4分音符と4分音符のちょうど真ん中のタイミングが(8分音符の)ウラと呼ぶものであり、よって4分音符のことを「オモテ」という呼び方をし、オモテ同士、ウラ同士、並べれば間隔は双方確かに同じだが、タイミングはまったく違うということです。
 最初に4分音符の速さでもって演奏するテンポを決め、その結果「ウラ」というものが決定されるわけです。
 演奏の順序としては「オモテ」→「ウラ」→「オモテ」→「ウラ」・・・となるわけですから、『演奏上共存するが、違う位置にあるもの』です。

 今回紹介するパターンは、前回のパターンがどうしても出来ない場合、先にトライしてもいいし、また、新しいバリエーションとして覚えてもよい。
 割と曲で使われるパターンです。

 譜面を見てください。B.Dは1拍目アタマ(オモテ)でキックし、その後は3拍目ウラでキックのみ。前回のパターンの2拍目ウラのB.Dがないパターンですね。
 このパターンを演奏する場合も前回同様、3拍目アタマのタイミングで「ウッ」と口で言って演奏して下さい。
 2拍目ウラでB.Dをキックしないので、2拍目ウラから3拍目にかけてH.Hを刻むだけの「間(ま)」が多少生まれますから、「ウッ」と言いやすいのではないでしょうか。
 ただし、この「間」が生まれるということは同時に、テンポが狂いやすいというリスクもあります。今回の場合は右手でH.Hをキープしたままですから、右手のキープに注意していれば、さほどテンポが狂うことはないと思いますが、得てして楽器の演奏は「音数が少ない程むずかしい。」のです。音を詰め込んで連打してる方がラクなんです。
 が、このことは特に初心者の人はあまりピンと来ないかもしれませんね。「手足動かすので精一杯だよっ。」てな感じだと思います。いいんですそれで。
 音数が少ないことの難しさ(=実はこのことが逆に演奏の楽しさ・奥深さとなるのですが)は、音を詰め込んだ演奏をやってみて、しかるのち音数を減らしてみようか、というアプローチを経てわかるものだからです。

 前回・今回どちらのパターンから先にトライしてもいいと思いますが、最終的には両方出来るようになってください。

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2009年01月31日発行第240号掲載

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