Beat46・WEBドラム教室[14-17]

【フィル・インを叩く・8分音符07-01】


 今回のフィル・インは、前回のバリエーションを、タム・フロアタムへ移動させるものです。
 譜面を見てください。
 1、2拍目はS.DとH.T、3、4拍目はL.TとF.Tを使います。
 この時点で気づいた人もいるかと思いますが、今回のフィル・インは「クラッシュCym.が2枚ある」と想定したフィル・インです。
 少々セッティングの話に戻りますが、通常、標準セット(2タム・1フロア)の場合、クラッシュCym.は2枚がやはり標準、と言って良いでしょう。
 レンタルスタジオにあるドラムセットも、昨今はほとんどこの標準セットでクラッシュCym.も2枚備え付けられているはず。(私が若い頃はまだ、クラッシュCym.が1枚しかないスタジオも結構あった)
 2つのタムとフロアタムを使いながらクラッシュCym.を絡めるような今回のフィル・インを叩く場合、やはりクラッシュCym.は2枚なければ叩きこなすのは難しい。
 1枚しかないと、例えば自分から見て左側、つまりH.Tの上かそれより少し左よりに置けば、エイトビートなどを叩きながら途中でCym.を叩くような時は近くて叩きやすいが、L.TやF.Tを叩きながら、Cym.を叩く時に遠くて叩きづらい。
 右手でCym.を叩くことを前提とするなら、なおさらです。やはりもう1枚、L.Tの上あたりにあれば、L.T、F.Tを叩いた後でもスムーズにクラッシュCym.を叩ける。
 ☆シンバルのセッティングについてはWEBドラム教室「セッティングの知識15〜18」も読み返してください。
 以上の点をふまえて今回の譜面を見てもらえれば、1、2拍目は左側のクラッシュCym.、3、4拍目は右側のクラッシュCym.を使うのがスムーズなのがわかるでしょう。
 また、前回迄のS.Dだけを叩くものも、1、2拍目は左側、3、4拍目は右側を叩く、というように2枚のクラッシュCym.を使ってやってみてください。
 クラッシュCym.が2枚の場合、通常はそれぞれ大きさの違うものがセットされています。
 16インチと18インチが標準的ですね。
 たいがいどこのスタジオでもこのサイズの2枚が備えられています。
 大きさが違えば(実は厚さも違います。触ってみてください)音色も違う。
 せっかく2枚あるわけだから、違う音がする方が、フレーズに色彩が出て面白いですね。
 違う大きさのタムが1つ増えることと同じですから、その分、バリエーションも増える、ということです。

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2009年01月10日発行第237号掲載

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