Beat46・WEBドラム教室[14-16]

【フィル・インを叩く・8分音符06-03】


 さて、前号で述べた、「シンバルを打った次の音、左手でS.Dを叩くことへの影響」とはどんなものか?
 実際に叩いてみるとわかりますが、左手のショットが遅れてしまったり、左手はまったく動かせず、代わりに右手でS.Dを打ってしまう、ということなんです。叩き慣れていない初心者の生徒にこの症状はよく現れます。
 シンバルは自分からちょっと遠くにあって、右手を少し伸ばしつつ叩くし、B.Dもキックするから右足も使う。結果、左手に気がいかない。利き手ではない手だから尚更動かない。
 また、右左右左・・・という手順の場合、ショットした時の反動を感じることで、次に動かす方の手が反応しやすいが、シンバルを叩いた時はその反動がないので、次に動かすべき手のスティックが上がって来ない。こういった理由なようです。
 8分音符でも、極端に遅いテンポの場合は、ショットした瞬間は、まだもう片方の手も打面近くに降りていて、そのすぐ後に振り上がる(音と音の間のタイミングで振り上がる)場合もありますからなおさらそうなりやすい。
 また、同じ手を連続して使っても間に合うので、つい動いている方の手(右手)をそのまま次も使ってしまうということ。
 演奏では、遅い音符、遅いテンポであれば、右手を(利き手を)連続して使ってもいいのですが、この「シンバルを打った次のショットの手が動かない・遅れる」という症状は速い音符やテンポでも現れます。
 シンバルをショットするとき、ヒットした瞬間にはもう、次に使うもう片方の手のスティックは振り上がってないといけない。ですから、シンバルを叩きにいく時から、もう片方の手の動きも意識するように心がけてください。
 繰り返して練習するうちに、左手もスムーズに動いて来るはずです。
 今回の譜面では8分音符で示していますが、スローテンポで出来たらだんだんとテンポを速くして行ってください。ある程度まで速く出来れば16分音符での同じ動きでも対応出来ると思います。
 メトロノームで「60〜70」位から始めて、「170〜180」位迄クリア出来れば理想です。理論的には「180」というテンポでの8分音符は「90」での16分音符と音符の速さは同じなので、「90」での16分音符の速さにはついて行ける、ということになりますね。

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2008年12月06日発行第232号掲載

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