Beat46・WEBドラム教室[14-15]

【フィル・インを叩く8分音符・06-02】


 順序が逆になりましたが、今回はまず、シンバルの打ち方から述べます。
 スティックの先端から3〜5センチのところ、スティックが太くなり始めたあたりの部分で、シンバルの端っこを、シンバルの斜め上からショットします。
 つまり、スティック先端のチップではなく本体部分が、シンバルの表面ではなく端っこをヒットすればいいのです。こうすると、シンバル全体に勢いが伝わって振動し、結果「ガシャーン」という音が出る。シンバルは通常、自分の目線より上にありますから、シンバルの横から狙う、という感じでいいと思います。
 シンバルの上から叩く、という感じだと、スティックが遠回りしますし、チップでシンバルの表面(平らな部分の真ん中あたり)を打ってしまって、「チーン」としか鳴らなかったりします。
 また、端っこを叩くので当然シンバルは揺れる。演奏上のアクセントとして鳴らす場合が大半ですから、前号でも述べたようにスティックのスピードをつけて強く叩かなくてはならないのですが、この、シンバルの揺れをなるべく少なくするために、「スピードをつけてショットし、且つ当たった瞬間にスティックをグッと握って止める。」が理想なわけです。
 次に、他のパーツへの移動があってもなるべく一瞬でも握って止められた方がいいですが、速い動きの時もとにかく、シンバルをなるべく押さないようにすぐさま次の移動のために振り上げていった方がいいでしょう。
 もっとも、S.Dやタム類を叩く場合と違って、シンバルはショットした反動がない、というか吸収されてしまうので、自ら振り上げの勢いをつけなくてはならない。
 だから、いずれにせよ、スティックを一旦握らないと振り上げの動きに移れませんよね?
 ショットしたとき、握って止めるのが遅れると、スティックを必要以上に振ってしまい、結果 シンバルを押すことになってしまうんです。それでシンバルが揺れすぎて同じシンバルを連打する時に叩きにくくなる、ということなんです。
 実際にドラムセットでシンバルを繰り返し叩いてみて、どういう角度で打つのが一番シンバルが良く鳴り、また次の手の移動がスムーズかをつかんでください。
 シンバルの高さや、角度も当然関係します。シンバルが地面に対して平らでも、また傾けすぎても叩きにくいはず。自分のシンバルのセッティングを確立させましょう。
 シンバルを打つと、ショットした反動が吸収される、と述べましたが、このことが今回譜面で示したフィル・インでの、シンバルの次の音のショット、つまり「左手でS.Dを打つ」ことに影響します。これは次回に述べることにします。

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2008年11月29日発行第231号掲載

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