Beat46・WEBドラム教室[14-14]

【フィル・インを叩く・8分音符06-01】


 今回のフィル・インはいよいよ足が絡みます。足が絡んだプレイこそ醍醐味。勝利の秘訣・・・ってこりゃ野球の話だ(笑)。
 というわけで、B.DとCym.(シンバル=クラッシュ)を使ったフィル・インです。
 譜面を見てください。 前回で紹介したフィル・インの、H.T、L.Tを叩く代わりに、B.DとCym.を叩くパターンです。
 原則、B.Dとクラッシュ・シンバルは常にセットで音を鳴らすと思ってください。
 クラッシュ・シンバルだけだと甲高い金属音しかないところを、B.Dの音を加える事で低音の”芯”をもたらし、より強い音として聞かせるためです。
 まず、B.Dとシンバルの音がぴったり合うように、この2つを同時に鳴らす練習をしてみてください。
 例えば、B.DとCym.を4分音符で同時に鳴らし続ける、など。
 Cym.を打つのはさしあたり右手のみでいいでしょう。
 最初のうちは、ふたつの音のタイミングがなかなか合わないかもしれません。手を気にすると足(B.D)が遅れ、足を意識するとCym.が遅れ・・・。
 妥協案として、どちらかが遅れて良いとするならば、Cym.の方です。B.Dの方がアタック音が強くてはっきりしており、Cym.はアタック音よりもサスティーン(音の余韻)のほうが目立つからです。
 が、やはり2つの音がずれるのは良くないので、しっかりタイミングを合わせられるようにしましょう。
 ポイントとしては、B.DもCym.も強く叩く・蹴ることです。
 B.Dも、ビーターのスピードがないと、アタック音がぼやけて、サスティーンのボワンという音しか聞こえなくなる。強く速くキックして、ビーターが打面に当たる時の「バチッ」という音をはっきり出してください。
 また、Cym.も同様。スティックのスピードをつけて叩く。また、ヒットした瞬間スティックをグッと握って止められれば尚良い!。
 B.DもCym.も、アタック音がぼやけがちなパーツなので、しっかり叩いて・蹴って、アタック音を出す。そうすることにより、タイミングがぴったりかどうかもはっきりわかりますね。
 また、Cym.をヒットしたとき、握って止めるのは、シャープな強いアタック音が出せることに加え、「Cym.を必要以上に揺らさない。」という狙いがあります。
 スティックを止めずに振り切っても、スピードがあれば大きな音は出せますが、ちょっとCym.を押してしまうんですね。それで揺れが大きくなる。こうなると、同じCym.を連打するとき叩きにくい。
 叩こうと思ったら、Cym.がその前に叩いたことで揺れて傾いていて、変な角度でスティックが当たってしまったり。(今回のフィル・インの場合ならそうはならないかもしれませんが)
 ヒットの瞬間でスティックをグッと握って止める事で、シャープに強くCym.を鳴らし、なるべくCym.の揺れを小さくして、次のヒットにも備えられる。
 今後の、より複雑な(速い)プレイでCym.が絡んだ時のために今から習慣をつけておくことです。

 次回は、Cym.を打つ時のスティックの角度や、その次のショット(今回の場合はS.D)へのつながりについて述べます。

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2008年11月22日発行第230号掲載

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