Beat46・WEBドラム教室[14-12]

【フィル・インを叩く・8分音符04】


 今回のバリエーションは、前回の(3)をひっくり返したような形です。
 1拍目ウラから2拍目アタマにかけてと、3拍目ウラから4拍目アタマにかけて、それぞれ「拍をまたがって」S.Dを連打しますので、拍をしっかり取れるようにしてください。
 また、左手で最後にL.Tを叩きますが、その前にS.Dを叩いてからの移動であり、斜めに移動しますから、これもちょっときつい動きかも知れません。上半身をしっかりL.Tの方へひねりましょう。
 とはいえ、「1打づつ移動する場合は身体をひねってまた戻す時間などない。」と感じるでしょう。確かにそうです。いかなる移動も、テンポが速くなれば、腕の曲げ伸ばしの速さがポイントになってくる。他のバリエーションでも同様です。
 が、初心者の皆さんは、ゆっくりのテンポから練習するでしょうし、その時にしっかり上半身を叩くパーツの方へ向け、確実に打面の真ん中をショットすることを、まずやってください。テンポを速くしていく過程で、身体のひねりは徐々に省略されていき、腕の動き中心となっていくわけです。
 今回のバリエーションをテンポを速くして繰り返す場合、上半身は恐らく、L.Tの方へ少し向けたまま繰り返す方がやりやすいでしょう。右手も左手も、S.DとL.Tを行ったり来たりさせることになりますが、自分から一番遠いパーツはL.Tですから、そこに上半身の向きを合わせておいて、S.DやH.TやF.Tは腕の動きのみでカバーする、という感じです。
 左手でL.Tを叩くに特に、「打面の真ん中を確実にショットする」ことを意識してください。(左利きセットの場合は右手でL.Tを叩く時)
 利き手ではない方の手は、ショットも不安定だし、腕の曲げ伸ばしもやりにくいはず。
 また、右手よりもさらに左手の方がL.Tは遠いことになるので注意が必要です。(左セットの場合は右手の方がL.Tは遠い)
 しかし、右手も左手も、L.Tの方ばかり意識していると今度はS.Dの真ん中を叩けなくなる。右手も左手もパーツの真ん中をショットするように気をつけてください。
 目線もポイントになりますね。両方のパーツの打面の中心が確認出来るように目線を持って行かなくてはなりません。移動ごとに目を動かすのではなく、S.DとL.T両方の打点が見える位置に目を置くか、或いは何拍かごとに一方へ目線を移す。
 ゆっくりのテンポでは目線を移動に合わせて動かせるでしょうが、速くなって来るとそうもいかない。或いは一番いいのは腕の動きの加減を感覚でつかむことです。
 これは何度も繰り返しているうちにわかってくるはず。
 そのために常にセッティングを同じ状態にして叩くことも重要ですね。
 目線はL.Tの方へ向けておき、S.Dは真ん中をショット出来る腕の曲げ具合やポジションを覚えてしまうのです。
 あとは、「音」で判断しながら腕の曲げ伸ばしが十分かどうか判断する。
 打面の真ん中を外れればパーツはちゃんと鳴らない。
 目と耳で確かめながら叩くことです。
 慣れないうちは目線を動かすと、目線を動かすことに気が行って上手く叩けないかもしれませんが、目線を動かしながら練習するうちに克服出来るはずです。
 「ちゃんと腕を動かして各パーツを叩いているつもり」が、実はそうでなかった・・・、なんてことにならないように。これも実は「クセ」になるので注意が必要です。

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2008年11月08日発行第228号掲載

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