Beat46・WEBドラム教室[14-11]

【フィル・インを叩く・8分音符03】


 今回のバリエーションは、最初、ちょっと拍(=テンポ)が取りにくいかもしれません。
 手順はRLRL・・・で行って下さい。右手は2拍目アタマがL.T、4拍目アタマはF.Tです。左手はH.TとS.Dを交互に叩くことになります。
 譜面を見てわかるように、2拍目ウラから3拍目アタマにかけてS.Dを叩くことになる。(繰り返す場合は、4拍目ウラから次の小節の1拍アタマも同様)
 すでに紹介したバリエーション(1)のように、2つづつ拍になぞって、つまり、拍のアタマで音が変わって(移動して)いけば、拍(=テンポ)が取りやすいのですが、今回のように、「拍をまたがって」同じ音(=パーツ)を連打する場合はちょっと戸惑うかも知れません。
 同じパーツの音が2つ続くと、最初の音が拍のアタマと錯覚してしまう。
 バリエーション(1)の印象が強く残っていると尚更そうなるかもです。
 が、ドラムのフィル・インや、強いてはベース、ギター、キーボードなどのフレーズも、こうして「拍をまたがって」同じ音を出し、拍をまたがって音を変化させることが多いと思って下さい。
 どういうことかって?
 例えば、今回のフィル・イン、右手をL.TやF.Tに移動せずに、H.Tを叩いてやってみてください。
 繰り返し演奏すると、音は一番最初を除いて、2つごとに変化します。
 が、それは拍のアタマで変わるのではない。それぞれ拍のウラで変わっているし、また、拍のウラから次の拍のアタマにかけて同じ音を叩くことになる。
 これはちょうど、バリエーション(1)の1、2拍目の部分を半拍ずらした形になるわけです。
 同じ音の変化でも、バリエーション(3)の方が拍(=テンポ)は取りやすいはず。
 1打づつすべて音が変わるし、2拍ごとに同じことの繰り返しだからですね。
 楽器のフレーズ・演奏は、拍のアタマで変化すればわかりやすいですが、悪い言い方をすれば幼稚になってしまう。
 難しいことをすればいいというものではないが、やはり表現の広がりはあってしかるべき。
 これは言葉と同じでしょう。
 演奏に於ける音の高低や強弱の変化は、言葉に置き換えればイントネーションとも言える。
 同じ「好き」でも、言い方次第で伝わり方は変わるし、また、「好き」という言い方の表現の広がりのひとつに「愛してる」という言い方もある。(発展型とも言うかな・笑)
 文中の、拍(=テンポ)とは、拍とテンポが同じ意味ととらえてよい、ということ。
 拍を取る=4分音符のタイミングをつかむということであり、同時にそれはテンポをキープすることに他ならない。
 厳密に言えば拍とテンポは少し意味が違いますが、ここでそれを述べると混乱すると思うので割愛します。
 練習方法のひとつとして、8分音符のフィル・インを、B.Dを4分音符でキックしながら叩き、手のどの音がB.Dと重なるべきかチェックしてみてください。(他のバリエーションでも同様に試してみてください)

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2008年11月01日発行第227号掲載

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